秋アニメは陰実や100カノのように振り切ったコメディ寄りの作品が印象に残るシーズンだったように感じます。笑える作品多めというか。
特に陰実は1期も尻上がりに面白くなりましたが2期はさらにキレッキレでしたからね。
いつもの評価基準
A:特に面白く具体的にオススメできるポイントがあるもの
B:2期があれば観る
C:個人的には悪くない
D:微妙
S:比較が難しいレベル
S「陰の実力者になりたくて」2期
偽札編がかなり上手く噛み合っていて、敵、味方、主人公本人、登場人物ほぼ全員何かしら勘違いしたまま話が進み、こんな完成度の高い実質コントみたいな展開を作れるのかと感心しました。主人公が勘違いしたまま敵のボスをタコ殴りにするシーンとかめっちゃ笑いましたからね。
ただコメディチックに面白いだけでなく、1期から完璧超人に近い描かれ方をしていたアルファの曇らせ展開があり、弱い部分を見せたのもグッと来るものがありましたね。
主人公が強すぎる作品だと他のキャラにスポットを当て、そのエピソードの疑似主人公に仕立て上げることがありますが、オリアナ王国編のローズ先輩がめっちゃ主人公してて良かったです。なんかローズ先輩だけやたらハードモードというか、作中で最も苦難が降り注いでいたキャラクターで、心をへし折られる描写が凄く良かったですし、そこから覚悟を決め1期から続く因縁に決着を着けたのがカタルシスがあって盛り上がりました。
今期は特にローズ先輩のおかげでシリアスとコメディのどっちも強く、とても好きな作品でした。
S「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」
バケモン
S「星屑テレパス」
正統派きらら枠。紛うことなく百合だったので最強すね。
最初はちょっと電波っぽい雰囲気だったんですけど、話のテーマがしっかりしていて、そこに向かう過程のストーリー性、キャラクター達の成長が見られるなど、日常系に留まらない魅力が溢れた作品でした。
主題が「宇宙」という壮大で掴みづらいテーマのため、モデルロケットという等身大でわかりやすい話の軸を作ったのが良かったですね。目的がしっかりしている分そこに向かうためのキャラクター達の頑張りが伝わりやすく、頑張ってるからこそ、後半キャラ同士のギスギスが描かれるなど、全体としては日常系の雰囲気を保ちつつ一歩踏み込んだ掛け合いがあり、日常でありながらキャラ達が前に進んで行くところがいい味を出していたと思います。
S「ドクターストーン 」3期?
敵が狡猾過ぎて主人公サイドと敵サイドの駆け引きがずっと面白かったです。
ドクストはオーバー気味に有能なキャラを大量に出して来ますが、どのキャラも上手く活躍していて、敵味方お互いに毎回毎回その手があったかみたいな打開策を繰り出し、二転三点する展開に見応えがあるかなりよく出来たシーズンだったと思います。
S「呪術廻戦」2期
戦闘シーン盛りすぎだろと思う部分はありましたが、原作で特に好きだった虎杖vs脹相がとても迫力があって満足です。
穿血が凄くアニメ映えしたり、水場での戦闘がとても絵になっていてカッコ良かったです。あそこお互いに考えて戦ってるのも伝わってくるのも好きなんですよね。
A「ひきこまり吸血姫の悶々」
キャラがバチくそに可愛い。の割にシナリオも楽しめてキャラと物語がしっかり噛み合っていました。
普段貧弱だけど条件を満たした瞬間ぶっちぎり最強になる主人公って、王道で落差もあるし爽快感も強くていいですよね。こまりの普段の貧弱だけど虚勢貼って頑張ってるのがギャグ的な面白さと可愛さを引き立たせていて面白かったです。
A「葬送のフリーレン」
世界観やキャラの設定が凝っていて良かったです。
主人公のエルフという種族の長命故の価値観や、魔族の同じような見た目や言葉をしていても絶対に相入れないであろう感性が一貫して練られていて、断頭台のアウラのエピソードで魔族と直接相対したあたりが特に面白かったです。
「定番」って感じで安定し過ぎてる作品よりかは若干尖っている作品の方が好きなので、あくまで個人的にですが、もうちょい起伏があったらなあという部分はあったかもしれません。
A「ウマ娘」3期
今回は序盤からライバル達が多く登場し、そのライバル関係にフォーカスされていたシーズンで、これまで以上に作画が良く毎度毎度熱いレースが描かれていたのは良かったです。
普通に面白かったとは思うのですが、話としては2期が強すぎてちょっと見劣りするかなという印象が残ってしまったのが難しい。ただ2期までに登場したキャラがちょい役で細かく出番があって、コメディ的な部分は今まで以上に楽しめたと思います。
A「盾の勇者の成り上がり」3期
3期は作画良くて安定してました。あんまり話は進まなかったのだけ少し残念。
でかいイベントが無くて終始地盤固めって感じではありますが、成り上がりらしく少しづつ前に進んでいく感じは初期の方を彷彿とさせるので、この雰囲気自体は悪くなかったです。ただ強い敵と戦う機会が少ない分、謎のモブがやたら強かったり変な部分もあったので、続編があれば主題である波や3期で仄めかしていた鳳凰戦など見所を持ってきて欲しいですね。
A「ティアムーン帝国日記」
勘違いコメディみたいなの好きなんでやりとりがかなり面白かったです。
処刑された元悪役令嬢のやり直しの物語なんですけど、こういう系って実際は主人公普通で悪役要素isどこみたいなのがありがちなんですが、今作は反省はしつつわがままな性格はしっかり残ったままなのが話のアクセントになってて良かったです。
ゴリゴリに自分の保身のために行動してるけど上手く噛み合ってコントみたいになるところや、やり直しを活かして普通に強かな一面を見せ政治面を上手くやり過ごすところは主人公の魅力が引き立っていて、この作品の大きな魅力だったと思います。
A「彼女もカノジョ」2期
バケモンその2
マジで勢い任せで登場人物全員バカで面白いのはそうなんですけど、今回は紫がヒロインとして本格的に参戦し、前期より明らかにパワーアップして評価が上がりました。
紫だけ唯一真面目キャラなのが引き締め役というか作品のアクセントとして機能してたのが大きいのに加え、無人島でのエピソードといい、結果的に一番攻めた行動をとって振れ幅を作り出していたのが面白かったかなと思います。あと何故か一番エロい。
A「シャングリラフロンティア」
ゲームの世界ですが主人公が戦闘狂でガンガン突き進む感じが爽快感があって良かったです。
ユニークモンスターという設定がワクワクさせて良いと思いますし、1クール目はまだチュートリアルって所かと思いますが、次からは目玉となる戦闘に向けてどんどん盛り上げて来ているので楽しみです。
ライブシーンが凄く良かったに尽きる気がします。際立っていたのが最終話付近。
なんか単純に作画綺麗ってのはそうなんですけど、それ以上に熱が入ってて良いシーンが随所にあってこうグイグイ来る感じが印象的でした。
話自体は登場キャラが多く掘り下げ不足なのがちょい物足りないですが、全体としては纏まっていて、これだっていう見所がしっかり主張された作品だったと思います。
B「16bitセンセーション」
お仕事系のタイムリープ物で、後半激アツ展開が来そうで来なかったので微妙に評価上がり切らず。
タイムリープの影響で元の世界がおかしくなり「変わってしまった世界を元に戻すため、自身が過去の世界で作ったゲームを超えるゲームを現代で作る」っていう展開は盛り上がったんですけどね。全体としてはコミカルで楽しめましたが、最後の方盛り上げた割に微妙に思ってたのと違う展開だったのだけ残念。
B「薬屋の独り言」
謎解きパートと解決編は主人公の味が出ていてかなり面白かったですし作画も力が入っていてよかったです。
ただ途中までテンプレなろう感強めで個人的にはあんまハマらない期間が長かったので、ミステリーの部分というか終盤の面白さを前半から出せていればなあという気持ちはちょっとあります。
B「ラグナクリムゾン」
結構序盤の段階から、敵の大将に近いやばい能力を持った相手に殴り込みに行って圧倒したり、主人公がガツガツ戦って行くのがいい作品だなと思いました。
C「豚のレバーは加熱しろ」
この世界で虐げられているイエスマという種族に謎が多く、気になる要素があって割と面白かったのですが、主題が面白くても演出が悪くて話の流れがおかしかったり、作画が悪くて変なシーンになってしまっていたり色々惜しい作品でした。