2021年秋アニメ感想記事

古見さんはコミ症ってアニメめっちゃ面白そうだったのにどこも放送して無くて悲しかったんですけどやっぱ時代はネトフリを見れるようにしとかないといけないんですかね。ジョジョの6部も確かネトフリが独占配信だったと思うので

まあそれでも今期のアニメはいい感じのが揃っていて妙に日常コメディ系が多かった気がしますが面白かったです。

 

いつもの評価基準

A:特に面白く具体的にオススメできるポイントがあるもの
B:2期など続編があれば是非視聴したいもの
C:個人的には悪くない
D:なんとも言い難い
S:他と比較することが意味を成さないもの

 

 

S無職転生

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作画やら演出だとか総合力がひたすらに高すぎて逆に語るのがむずい作品ですね。

主人公たちが故郷に帰るために色んな場所を旅するのが2クール目の大筋。旅の途中立ち寄る地域の文化や特色、そもそも通常の人族とは違う種族の人間も多く登場するのですが、その世界観が作り込まれているのがよく伝わってきましたし、そこで出会う様々なキャラクター達にしっかり個性があって冒険を盛り上げてくれていたのが良かったですね。1クール目の序中盤でじっくり世界観を表現していたのが効いてきて、今回の旅の描写がさらに活きていたんじゃないかなと思います。純粋なファンタジーとしての強みを発揮しているのがとても良い。

魔力災害っていう舞台設定が個人的にかなり好きなんですよね。故郷に帰るために主人公達の冒険が始まるのと同時に、行方不明になった家族という物語の軸にできる別の目的ができたり、そもそもあの魔力災害とは一体なんなのか、アニメではまだ描かれ無かった先の展開を期待させるなど、改めてあのターニングポイントから物語が一気に動く感じが本当に上手かったんだなと感じました。

まだまだ問題が山積で物語の途中ですが、魔力災害という緊迫したシチュエーションがあったからこそ、それぞれの再開のシーンがより映えていたんじゃないかと思いますし、あのあたりは全体の節目としてかなり良かったです。一つ安心できる部分があったというか明確に一つの区切りを付ける前向きなシーンでしたからね。

ファンタジーとしてワクワクできる面白さを存分に発揮している作品なので続編に期待したいです。

 

A「大正オトメ御伽話」

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日常よりのラブコメ物で、ヒロインの夕月の魅力が光る作品で面白かったです。

この作品の登場キャラは闇を抱えていることが多く、主人公がいい例で、事故で片腕と母親を失い実家から見放され自暴自棄になっていました。そこから夕月と出会うのですが、この作品は夕月の明るく献身的な性格が大きくその影響で主人公も少しづつ前向きになりながら前進していくのが良かったですね。

何人か最初は悪そうな雰囲気で登場するキャラ居ますけど大体ヒロインに浄化されていきますし、部分的にシリアスなエピソードもありますが、基本的には主人公とヒロインのイチャコラが微笑ましいシーンが多かったと思います。

終盤は逆に主人公がヒロインを助けに行く展開なのも良かったですね。自暴自棄になっていた主人公の成長が見られますし、関東大震災という現実の大正時代にあった出来事を上手く物語に取り込んでいました。

シリアス寄りの展開もありますが基本ほっこりさせられる癒し枠として非常に重宝する作品でした。

 

A「ジャヒ―様はくじけない!」

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これも日常枠なんですが、こっちはストーリー性よりはゴリゴリにギャグテイストに寄せていて良かったです。主人公のジャヒ―様のクソガキ感がたまらん。

1クール目から積み上げていた分個々のキャラが立っていたので、全体的なコメディ感がより面白くなった印象ですし、ストーリーにそんなに力が入っているわけではないんですけどまとまりが良くて綺麗に締めてくれたのもいいですね。何というか今期で一番後味が良かった。

ジャヒ―様のウザ可愛さだったり、ドゥルジのぶっとんだキャラやチンピラの大家など、全部は語れませんが終盤はどのキャラクターも印象に残っていて愛着がありました。先ほどの作品と同じくほっこり力が高いというか満足感も高かったので、日常系としてはわりと理想に近い形になっていたんじゃないかと思います。

 

あとこの作品で再確認したけどざーさんとか日笠さんのキレた演技見るのめっちゃ好きだわ

 

A「見える子ちゃん」

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ヒロインがとてもえっちでよかったです

真面目なこと言うとホラーとお色気とギャグのバランスが絶妙なのが良かったですね。

あんまホラー得意じゃないんですけど、主人公の霊に対して見えないふりをして頑張るひたむきな姿やリアクションで笑わせてくれたので、怖いけどギャグ要素も面白いってラインをキープしていて見やすかったです。

ちゃんとホラー作品としての要素をしっかりと確立しつつ、他の要素を上手く活用してバランス良く補い合っていたので総合力の高い作品だったと思います。

 

A「先輩がうざい後輩の話」

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社会人系の日常ラブコメ。今期はきらら系のような完全な日常特化とは別の日常枠が多くて珍しくシーズンでしたね。

いい意味で動画工房らしさが出ている作品で、特にOPで妙にヌルヌル動くのが良かったですね。サビからの主人公がめっちゃ動くところ好き。

間違いなく面白かったとは思いますが、振り返ってみたら意外と特筆すべき点が無くて困っているんですけど、逆に言えばあんまり考えずぼーと見ても雰囲気で楽しめる点が最大の強みなのかもしれないですね。日常系ってそういうものですし。

 

B「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」

期待していなかったんですけど目的の設定がしっかりしていて面白かったです。

異世界転生ものは取り合えず転生して取ってつけたような悪者を倒すだけの作品が多いイメージなんですけど、今作は「強すぎる力を持ってしまう勇者の暗殺」という転生の段階から目的がはっきりしていてその点が良かったかなと思います。

作画も安定していましたしストーリーに関してはこれからといったところなので評価はそこそこ。丁寧に描いている分、転生後の積み上げの段階の物語で尺を使っていて、勇者暗殺という真の目的のための描写が少なかったのが難しいところですね。ラストバトルあたりは勇者を倒す算段と言うか準備してきものが見られて良かったです。

 

B「白い砂のアクアトープ」

作画がかなり綺麗でそこだけ切り取るとかなり評価は高め。水族館の水や魚たちの描写が丁寧でしたね。

ストーリー自体も2クール目の方がお仕事シリーズ感が出てきて面白かったのですが、ちょっとギアが入るのが遅かったというか、キャラの掘り下げであったりどうも描写不足なんじゃないかなあと感じた部分がありました。

上手く言えないんですけど、副館長あたりのヘイトを稼いキャラなど、視聴者がモヤっとしたところを解決せずなんか気づいたらなあなあで物語が進んでいて、そのあたりがちょっと勿体なかったかなと思います。

 

B「takt op.Destiny」

作画にかなり力を入れていてアクションシーンが凄かったです。

脚本の方が微妙というか、ずっと音楽をテーマにしてはいるんですけど最終的に物語に絡んでこなかったので、取ってつけたような設定になってしまっていたように感じました。これだけ作画いいのにストーリーにまったく惹かれなかったんですよね。

ただ細かい所に目を瞑れば最終話の派手な武器でドンパチより素手の殴り合いの迫力が凄まじくてあのあたりは結構気に入ってます。

 

D「SELECTION PROJECT」

動画工房なんで最後までみたんですけど、作画まあまあで脚本が面白くないというかツッコミ所が多かったですね。

最終話あたりのライブで、まだ到着していない主人公に向けて他のメンバーが、皆待ってるとか早く来てくれみたいな雰囲気で時間を稼ぐんですけど主人公過労で倒れてるですよね。いやこれが精神的なもので塞ぎ込んでるとかだったからわかるんですけど、目が覚めたとして過労で倒れた人間をすぐに働かせようとしてたり脚本無茶苦茶でなんでこうなったかよくわからん感じでしたね。

 

D「進化の実 〜知らないうちに勝ち組人生〜」

ギャグにかなり寄せた異世界転生ものなんですが全てのギャグが妙に古くて作者はいつの世代の方なのかなというのが率直な感想でした。小学校時代のキッズステーションの再放送で観る自分達の世代よりもさらにひと昔前のアニメのような古さというか何というか。クソ過ぎて一周回って見るかってなるタイプの奴。

 

86は放送が延期になっていて鬼滅は途中まで再放送だったので今回は無し