7世代でも追い風サザングロスを組んでみて、上手く組めば化けるかもと感じたので記事に纏めます。最初にはっきり言いますがレートは1800とかでした。並びはこんな感じです。

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追い風について

追い風に注目した理由はサイクルパにおける最強の切り返しだと思っているからです。

7世代ではサイクル環境だと言われてはいますが、ただサイクルを回すだけの構築ってあんまり結果を出していない印象でした(受けルなど)。Z技が登場したため対面構築はさらなる瞬間火力を得て、積み構築は相手のストッパーとなるポケモンをZで突破できるようになりました。それらに対し追い風は、一度積んだくらいのエースであれば上から叩け、対面構築相手は最後は高速アタッカーの全抜きで倒せると思わせてから追い風で切り返す動きができるので、サイクルパの切り札として運用できます。

サザングロス種族値が高く、それなりの耐久を確保しつつ素早さも高いので、サイクルを回しながらラストの追い風で締めるのに相性がいいと考えています。

 

では役割毎に個別説明

 

主軸(対面性能枠)

サイクル重視とは言え対面性能が全くいらないかと言えばそうではなく、ある程度広く戦える安定感のあるポケモンが必要だと考えています。(主に先発など)

この枠は最低でも1匹以上は選出する可能性が高いので、メガやZ枠になることが多いです。 

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 メタグロス@メガ

性格:いじっぱり 特性:かたいつめ(メガ前:クリアボディ)

努力値 HA

技構成 コメットパンチ しねんのずつき バレットパンチ アームハンマー

 

[役割] 主軸、追い風下エース

 耐久、火力、素早さ全てを兼ね備えたポケモン。広く色んなポケモンと戦えるよう先制技にタイプ一致技2つと、鋼エスパーが通らない相手に撃つアムハンを採用。構築に合わせてピンポイント技が採用されることも多いようですが、多分これが一番色んな奴を殴り倒せます。追い風と組ませているので一切Sに振らず使用してみたが、このポケモンは追い風前のサイクル戦で荒らすことが多く、後述するポケモンの方が追い風エースとして優秀なことから、Sに割いたバランスのいいグロスでもいい気がする。グロスの調整はこれからも考察が必要だと感じました。

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カプ・レヒレ@水Z

性格:ひかえめ 特性:ミストメーカー

努力値 HC

技構成 ハイドロポンプ ムーンフォース しぜんのいかり ちょうはつ

 

[役割] 主軸、対バシャーモ 

サザングロスで苦手なバシャーモを止めるため採用。自然の怒りやZ技など、相手のPTを雑に削るのが強いポケモンでした。抜群であっても一発は受けられる耐久力と、ステロ要員に強いという特徴があるので先発で出すことも多かったです。無振りでも追い風下で130族を抜けることからフィニッシャーになることも何度かありました。サイクルを回して削る、追い風で締める、というコンセプトのこの構築とは中々相性が良かったと思います。

 

追い風エース枠

基本火力を重視した枠。前半のサイクル戦では高火力で相手のサイクルに負担をかけ、終盤は足りない素早さを追い風で補い、フィニッシャーとして抜いていく。グロスが止められる物理受けを消し飛ばすことなどが主な役割です。

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サザンドラ@こだわりめがね

性格:おくびょう 特性:浮遊

努力値 CS

技構成 りゅうせいぐん あくのはどう だいちのちから かえんほうしゃ

 

[役割] 追い風エース、崩し、対ギルガルド

メタグロスと相性補完がいいことで有名。しかし7世代では攻撃性能の高いフェアリータイプが増えたことにより運用が難しくなりました(6世代のフェアリーは完璧に受けてくることが多かった)。役割を絞り、相手の物理受けを排除することに特化した眼鏡で採用しましたが、繰り出すターン、こちらの不利対面、といった場面で交代読みを決められることが多く、考えていた動きがあまりできませんでした。ゲッコウガの水手裏剣が強化されたことや、ゲンガーが復権したことも考えると、現環境ではスカーフの方が動きやすいかもしれません。

 

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ニドキング@いのちのたま

性格:ひかえめ 特性:ちからづく

努力値 CS

技構成 ヘドロウェーブ だいちのちから かえんほうしゃ れいとうビーム

 

[役割] 追い風エース、崩し、電気無効枠

サザンドラが辛くなったためもう一枠高火力特殊アタッカーを採用。十分に高い火力と広い技範囲により攻撃性能はPT最強で、追い風下のエースなる可能性が一番高かったです。電気無効枠としては耐久力に不安がありますが、有利対面を作った時のアドバンテージが大きく、電気タイプをを下手に引かせず処理できる点などで弱い部分をカバーしていました。耐久調整はもうちょっと考えていきたいです。

 

追い風始動枠

終盤に先制で追い風を残しつつ退場しフィニッシャーに繋ぐ役割を持ちます。決して追い風特化ではなく、中盤戦まではサイクルの中で何かしらの役割を持ってもらい、必要であれば切り札として起動する形となっています。

 この構築に必要なポイントを纏めます。

1.先制で追い風を使える

2.放置されにくく、倒されるターンを調整しやすい

3.何かしらの形でサイクルへの貢献

 

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エルフーン@きあいのたすき

性格:ひかえめ 特性:いたずらごころ

努力値 CS

技構成 おいかぜ がむしゃら しぜんのちから ムーンフォース

 

[役割] 追い風、削り、ストッパー

追い風性能が非常に高いポケモン。アンコールのイメージが強いことにより、追い風発動ターンに回復や積み技を使われる事故が少なく、きちんと落とされてくれる。がむしゃら+先制技(しぜんのちからは特性で先制トライアタック)を使えるので相手から放置されにくいのも相性が良かったです。がむしゃらで雑に相手のPTを削りサイクルにダメージを与えることはできますが、地面、草の耐性を使った動きができず、いまいちサイクル戦に組み込むことができなかったので、若干PT全体でちぐはぐだったのが気になりました。

 

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ファイアロー@ゴツメ

性格:ようき 特性:はやてのつばさ

努力値 HBS調整

技構成 おにび はねやすめ ブレイブバード おいかぜ

 

[役割] 追い風 物理受け(ミミッキュバシャーモ等) サイクルサポート

バシャーモがかなり重かったため無理矢理採用したポケモン。鬼火により相手を崩しやすくしたり、ゴツメを絡めて相手を程よく削れるので、サイクル性能はエルフーンと比べて高いのですが、特性の仕様変更により追い風が撒きにくくなってしまったため、7世代では正直厳しいと感じました。

 

 

全体の感想

個々のポケモンは面白かったのですが、サイクルを回す性能がかなり弱かったのが気になりました。序盤~中盤でもっと相手を削ることができればよかったのですが、先にこちらが崩されることが多くそこを修正していかないといけないですね。他にはグロスエルフーンと並べるためギルガルドに極端に弱くなるのでサザンを眼鏡で採用しましたが、メガゲンガーゲッコウガなど苦手な相手も増えてきたので、スカーフにして使いやすくしたいです。追い風枠を2匹で試してみましたが、ここもどちらかを替えてうちょっとサイクル性能を引き上げられたらと思います。