S11使用構築、毒刃グロス

 今回は僕が今まで組んだ中で多分最強の構築を紹介します。主に使用したのがシーズン11でかなり前の構築なんですが、6世代の終わりに丁度いいと思ったんで今回投稿します。

 

パーティコンセプト

 全ポケモンが耐久を上げるものであったり、相手から何かをされて発動する道具を待たせた、受け気質なパーティを組んでみました。

全体的な動きとしてはメタグロスを中心にサイクルで戦い、じわじわ相手を削ることを考えて立ち回ります。

相互のポケモンの繋がりが強く、特にドククラゲバルジーナの並びは、グロス最大の天敵ギルガルドに強い他、耐久ポケモンも処理しやすく、この3匹の相性の良さからこの構築はスタートしました。

 

 パーティ紹介

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 使用感

相手をじわじわ削るいやらしい戦い方が楽しかったのですが、パーティの半分が電気抜群なのと、ガブリアスより速いポケモンが1匹もいないという、6世代環境において致命的な弱点があるので、使うのが一番難しいパーティでした。

 

個別紹介

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メタグロス@メガ

性格:いじっぱり 特性:かたいつめ(メガ前クリアボディ)

努力値 HAぶっぱ残りD

実数値 187-216-170-×-131-131

技構成 コメットパンチ/バレットパンチ/しねんのずつき/アームハンマー

 

役割    先発  主軸

このパーティの中心となるポケモンであり、選出率先発率が9割を超えるほど信頼されている。

全体的なスペックが非常に高く、殴り合えるポケモンの範囲がトップクラスに広い。そのためパーティで厳しいポケモンを無理矢理に処理する役割を持つ。誰と戦うためにどれだけHPを残しておくか計算しながら立ち回る必要があり、そのためにドククラゲバルジーナといった優秀な受けポケモンを使い、例え倒せる相手だったとしてもHP管理のため後ろに引きやすいよう構築を組んだ。

一致抜群を耐え、ガブリアスをコメパンバレパンにより高乱数で倒せる圧倒的な火力と耐久、さらに優秀な耐性によりサイクルを有利に進めやすい点がこのポケモンの最大の強みだと感じた。

 

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ドククラゲ@くろいヘドロ

性格:おだやか 特性:ヘドロえき

努力値 HDぶっぱ残りB

実数値 187-79-86-100-189-120

技構成 ねっとう/どくどく/みがわり/まもる

 

役割   特殊受け  削り要因  対耐久ポケモン

バルジーナと相性がいいことで有名な特殊受けポケモン

現環境で特殊受けはさほど重要ではないが、このポケモンの最大の魅力としては高水準の特殊耐久とそれなりのすばやさを利用し、相手をじわじわ削って追い詰める戦い方が強力だと感じた。特殊であればタイプ一致弱点であろうと耐えて毒を返し、身代わり、守る、交代を駆使し相手を削っていくことが大事

ゲッコウガやリザYなどの特殊アタッカー、特性ヘドロえきを利用した宿り木ストッパーなど、明確な役割対象は存在するが、役割を絞らず、1発耐えて毒を撒き散らし粘って展開を荒らしていく使い方になるので、きついときは他のポケモンで受けたり、バルジが撒いた毒で粘る立ち回りも必要となる。

 

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バルジーナゴツゴツメット

性格:ずぶとい 特性:ぼうじん

努力値 236-0-196-0-0-76

実数値 215-×-165-×-115-110

技構成 イカサマ/はねやすめ/どくどく/ちょうはつ

 

役割   物理受け  対耐久ポケモン

グロスの相棒枠。ドククラゲと同じく耐久ポケモンに強い耐久ポケモンという個性があり、なんでも後出しから対処できるような耐久は無いが、それなりにある素早さから挑発やどくどくを駆使することにより器用に立ち回ることが可能で、相性補完においてもグロスと抜群の相性を誇る。

鉢巻ファイアローブレイブバードを乱数2発で耐える程度の耐久しか持ち合わせておらず、メガ進化ポケモンの高火力技は後出しからどうにかできないので注意が必要であった。しかしグロスから引く場合、グロスに撃たれる技がバルジーナに通らないことが多く、組み合わせることにより強さを引き出せる代表のようなポケモン

 調整は、素早さが毒身代わりガルドのS109抜き、耐久は鉢巻アローのブレバ最高乱数切り2耐え。

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オノノクス@ラム

性格:いじっぱり 特性:かたやぶり

努力値 76-252-4-×-4-172

実数値 161-218-111-×-91-139

技構成  げきりん/じしん/りゅうまい/ハサミギロチン

 

役割  裏エース 対電気ポケ 対受けループ 対運要素の強いポケモン

何故か補完枠としてよく採用されるポケモン

始めは電気タイプの一貫を切り、対策しておかなければならないパーティやポケモンにピンポイントで対応するために採用したが、主軸であるグロスが戦いづらい時にラム竜舞エースとして活躍するなど一つ一つは重要ではないが細かい仕事を多く任せていた。

ラムの実を採用することにより素催眠や威張る電磁波に、ギロチンで小さくなるといった運の要素が強い戦いにも対応しやすかった。特にこの二つを同時に採用すると受けループに強くなり、レボルトやマリルリと組み合わせる関係上、対受けループとの戦績は無敗という相性の良さだった。

 

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マリルリ@チョッキ

性格:いじっぱり 特性:ちからもち

努力値 124-252-108-×-4-20

実数値 191-112-114-×-101-73

技構成 たきのぼり/アクアジェット/じゃれつく/はたきおとす

 

役割    補完等のバランス役

パーティで厳しいバシャーモや、判別ができないリザードンのXYどちらにも対応するために採用している。

パーティ全体で地面タイプに弱いこともあり、特殊と戦う枠が欲しいがドククラゲが出せない場合、代わりに特殊ポケモンと殴り合うことも多い、個人的にチョッキマリルリは、耐久のバランスにと優れ、とても使いやすことから困った時によく採用し、無難にパーティの穴を埋めもらっている。

 

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ボルトロス(霊獣)@オボン

性格:おくびょう 特性:ちくでん

努力値 CSぶっぱ残りD

実数値 148-×-90-197-101-168

技構成 10万ボルト/めざめるパワー氷/わるだくみ/きあいだま

 

役割  電気受け 耐久崩し

電気タイプの一貫を切るために採用したポケモン。基本的に私のパーティでは、タイプ一致抜群の電気技でも耐えるポケモンが多いので、レボルトを裏にちらつかせ電気技を撃たせないようにするが、撃たれたとしても一発耐えて何かしらの仕事をする。また、一度居すわったことにより、レボルトがいないと思わせ電気技を誘い無償降臨を狙うなど、対電気タイプポケモンに工夫して対応できるようになる。

わるだくみ型の耐久崩し要員として採用したのは、単純にグロスマリルリ物理アタッカーを通すために相性が良く、クレセドランを筆頭に、あまり速くないサイクルを回すパーティを一匹で崩壊させることも珍しくない。

 

まとめ

S11で自身の最高記録である2154までたどり着き、それから最終シーズンまで隠しておいて最後にシングル1位の座を狙おうとか考えていました。(色々あって最終シーズンは失敗しました。)最高レートを記録した試合も、その次の最高記録更新が懸かった試合もプレミをしてしまい、使いこなすのが相当難しいパーティとは言え、もっと上を狙える構築なのにプレイヤーの実力が追い付いないと感じて、この時ほどポケモンをしていて悔しかったことはなかったです。

しかし十分に誇れるだけの実力を身に付けられたのは確かだと思いますし、自分を卑下していい結果でもないので、今は6世代の結果を受け入れて、積み上げたものを7世代でも生かして行きたいと思います。

一応画像貼ります↓

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おまけ(ただ喋りたいだけです)

自分はXY時代にクラゲバルジ使いにボコボコにされて負けた経験があります。負けた時はめちゃくちゃ悔しくて、でも今まで見たことがないタイプの強さであり、あんな綺麗な立ち回りがあるのかと衝撃的でした。自分が初めて耐久ポケモンを使うならこの2匹だと決めていて、悔しさと、何より好奇心によって慣れない受け気味のパーティを作ったのですが、それが結果的に自分の最強パになり、初めてレート2000を超え2100にちょいちょい顔を出すきっかけになったんで、何が自分に合っているのか、何が起こるのかわからないなあと思いました笑、今となっては僕を倒したくれた人の名前も、その人がバルジクラゲ以外に何を使っていたかも覚えていませんが、まだポケモンを続けているのならその人と話してみたいとか思ってます。

 

最後に、6世代では「自分の好きなポケモンを使いたい!」「あの時負けた構築を絶対使いこなす!」といった強いモチベーションによって自分に合った構築を組み、強くなっていったので、7世代でも引き続き、こういったモチベーションの力を武器に頑張っていきたいです。