2023年秋アニメ感想記事

秋アニメは陰実や100カノのように振り切ったコメディ寄りの作品が印象に残るシーズンだったように感じます。笑える作品多めというか。

特に陰実は1期も尻上がりに面白くなりましたが2期はさらにキレッキレでしたからね。

 

いつもの評価基準

A:特に面白く具体的にオススメできるポイントがあるもの
B:2期があれば観る
C:個人的には悪くない
D:微妙
S:比較が難しいレベル

 

S「陰の実力者になりたくて」2期

偽札編がかなり上手く噛み合っていて、敵、味方、主人公本人、登場人物ほぼ全員何かしら勘違いしたまま話が進み、こんな完成度の高い実質コントみたいな展開を作れるのかと感心しました。主人公が勘違いしたまま敵のボスをタコ殴りにするシーンとかめっちゃ笑いましたからね。

ただコメディチックに面白いだけでなく、1期から完璧超人に近い描かれ方をしていたアルファの曇らせ展開があり、弱い部分を見せたのもグッと来るものがありましたね。

主人公が強すぎる作品だと他のキャラにスポットを当て、そのエピソードの疑似主人公に仕立て上げることがありますが、オリアナ王国編のローズ先輩がめっちゃ主人公してて良かったです。なんかローズ先輩だけやたらハードモードというか、作中で最も苦難が降り注いでいたキャラクターで、心をへし折られる描写が凄く良かったですし、そこから覚悟を決め1期から続く因縁に決着を着けたのがカタルシスがあって盛り上がりました。

今期は特にローズ先輩のおかげでシリアスとコメディのどっちも強く、とても好きな作品でした。

 

S「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」

バケモン

 

 

S「星屑テレパス

正統派きらら枠。紛うことなく百合だったので最強すね。

最初はちょっと電波っぽい雰囲気だったんですけど、話のテーマがしっかりしていて、そこに向かう過程のストーリー性、キャラクター達の成長が見られるなど、日常系に留まらない魅力が溢れた作品でした。

主題が「宇宙」という壮大で掴みづらいテーマのため、モデルロケットという等身大でわかりやすい話の軸を作ったのが良かったですね。目的がしっかりしている分そこに向かうためのキャラクター達の頑張りが伝わりやすく、頑張ってるからこそ、後半キャラ同士のギスギスが描かれるなど、全体としては日常系の雰囲気を保ちつつ一歩踏み込んだ掛け合いがあり、日常でありながらキャラ達が前に進んで行くところがいい味を出していたと思います。

 

Sドクターストーン 」3期?

敵が狡猾過ぎて主人公サイドと敵サイドの駆け引きがずっと面白かったです。

ドクストはオーバー気味に有能なキャラを大量に出して来ますが、どのキャラも上手く活躍していて、敵味方お互いに毎回毎回その手があったかみたいな打開策を繰り出し、二転三点する展開に見応えがあるかなりよく出来たシーズンだったと思います。

 

S「呪術廻戦」2期

戦闘シーン盛りすぎだろと思う部分はありましたが、原作で特に好きだった虎杖vs脹相がとても迫力があって満足です。

穿血が凄くアニメ映えしたり、水場での戦闘がとても絵になっていてカッコ良かったです。あそこお互いに考えて戦ってるのも伝わってくるのも好きなんですよね。

 

A「ひきこまり吸血姫の悶々」

キャラがバチくそに可愛い。の割にシナリオも楽しめてキャラと物語がしっかり噛み合っていました。

普段貧弱だけど条件を満たした瞬間ぶっちぎり最強になる主人公って、王道で落差もあるし爽快感も強くていいですよね。こまりの普段の貧弱だけど虚勢貼って頑張ってるのがギャグ的な面白さと可愛さを引き立たせていて面白かったです。

 

A「葬送のフリーレン」

世界観やキャラの設定が凝っていて良かったです。

主人公のエルフという種族の長命故の価値観や、魔族の同じような見た目や言葉をしていても絶対に相入れないであろう感性が一貫して練られていて、断頭台のアウラのエピソードで魔族と直接相対したあたりが特に面白かったです。

「定番」って感じで安定し過ぎてる作品よりかは若干尖っている作品の方が好きなので、あくまで個人的にですが、もうちょい起伏があったらなあという部分はあったかもしれません。

 

Aウマ娘」3期

今回は序盤からライバル達が多く登場し、そのライバル関係にフォーカスされていたシーズンで、これまで以上に作画が良く毎度毎度熱いレースが描かれていたのは良かったです。

普通に面白かったとは思うのですが、話としては2期が強すぎてちょっと見劣りするかなという印象が残ってしまったのが難しい。ただ2期までに登場したキャラがちょい役で細かく出番があって、コメディ的な部分は今まで以上に楽しめたと思います。

 

 

A盾の勇者の成り上がり」3期

3期は作画良くて安定してました。あんまり話は進まなかったのだけ少し残念。

でかいイベントが無くて終始地盤固めって感じではありますが、成り上がりらしく少しづつ前に進んでいく感じは初期の方を彷彿とさせるので、この雰囲気自体は悪くなかったです。ただ強い敵と戦う機会が少ない分、謎のモブがやたら強かったり変な部分もあったので、続編があれば主題である波や3期で仄めかしていた鳳凰戦など見所を持ってきて欲しいですね。

 

Aティアムーン帝国日記」

勘違いコメディみたいなの好きなんでやりとりがかなり面白かったです。

処刑された元悪役令嬢のやり直しの物語なんですけど、こういう系って実際は主人公普通で悪役要素isどこみたいなのがありがちなんですが、今作は反省はしつつわがままな性格はしっかり残ったままなのが話のアクセントになってて良かったです。

ゴリゴリに自分の保身のために行動してるけど上手く噛み合ってコントみたいになるところや、やり直しを活かして普通に強かな一面を見せ政治面を上手くやり過ごすところは主人公の魅力が引き立っていて、この作品の大きな魅力だったと思います。

 

 

A「彼女もカノジョ」2期

バケモンその2

マジで勢い任せで登場人物全員バカで面白いのはそうなんですけど、今回は紫がヒロインとして本格的に参戦し、前期より明らかにパワーアップして評価が上がりました。

紫だけ唯一真面目キャラなのが引き締め役というか作品のアクセントとして機能してたのが大きいのに加え、無人島でのエピソードといい、結果的に一番攻めた行動をとって振れ幅を作り出していたのが面白かったかなと思います。あと何故か一番エロい。

 

Aシャングリラフロンティア」

ゲームの世界ですが主人公が戦闘狂でガンガン突き進む感じが爽快感があって良かったです。

ユニークモンスターという設定がワクワクさせて良いと思いますし、1クール目はまだチュートリアルって所かと思いますが、次からは目玉となる戦闘に向けてどんどん盛り上げて来ているので楽しみです。

 

 

Aアイドルマスター ミリオンライブ!

ライブシーンが凄く良かったに尽きる気がします。際立っていたのが最終話付近。

なんか単純に作画綺麗ってのはそうなんですけど、それ以上に熱が入ってて良いシーンが随所にあってこうグイグイ来る感じが印象的でした。

話自体は登場キャラが多く掘り下げ不足なのがちょい物足りないですが、全体としては纏まっていて、これだっていう見所がしっかり主張された作品だったと思います。

 

B「16bitセンセーション」

お仕事系のタイムリープ物で、後半激アツ展開が来そうで来なかったので微妙に評価上がり切らず。

タイムリープの影響で元の世界がおかしくなり「変わってしまった世界を元に戻すため、自身が過去の世界で作ったゲームを超えるゲームを現代で作る」っていう展開は盛り上がったんですけどね。全体としてはコミカルで楽しめましたが、最後の方盛り上げた割に微妙に思ってたのと違う展開だったのだけ残念。

 

B薬屋の独り言」

謎解きパートと解決編は主人公の味が出ていてかなり面白かったですし作画も力が入っていてよかったです。

ただ途中までテンプレなろう感強めで個人的にはあんまハマらない期間が長かったので、ミステリーの部分というか終盤の面白さを前半から出せていればなあという気持ちはちょっとあります。

 

B「ラグナクリムゾン」

結構序盤の段階から、敵の大将に近いやばい能力を持った相手に殴り込みに行って圧倒したり、主人公がガツガツ戦って行くのがいい作品だなと思いました。

 

C「豚のレバーは加熱しろ」

この世界で虐げられているイエスマという種族に謎が多く、気になる要素があって割と面白かったのですが、主題が面白くても演出が悪くて話の流れがおかしかったり、作画が悪くて変なシーンになってしまっていたり色々惜しい作品でした。

 

8/6CSレポート 開幕0-3赤単

どうも全国最強の赤単速攻の使い手ルウです。
今回はCSで開幕0-3になった赤単を振り返ります。

 

1戦目 龍軸刃鬼 後手✖️

 

初手1コス5枚。ブレイズクロー、ソニック2枚含むため後3キルは可能。

相手先2メンデ1ヒット。先3は5マナが無いため次にビッグアクションは無いと判断。

後2のトップガガガのためプラン変更。初動ブレイズが若干難しいことに。

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↑この盤面から少し迷う

111ガガガで面を展開した返しに3コスになったオフコースで盤面壊滅。

さらに次ターンカツキングプチョでゲーム終了。

 

ちなみに後2ブレイズの1点でオフコースを踏んだらしいです。

 

今回鍵になったのはブレイズクローのリスクリターンと対オフコースへの対処。

 

前提として刃鬼の情報は少なく中盤はカツキングの革命チェンジ、ガイアッシュで誤魔化すイメージで、マナからイザナギが見えたため、メンデル以外の低コス呪文、英雄タイムあたりを考慮すべきと判断。

 

完全なプレミではありませんが

自分に見えていた択が

オフコースを割り切り過剰打点に寄せる。

オフコースが撃てないようにブレイズクローとガガガのみでジャスキルを狙う

オフコースを割り切るか撃たせないかの2択に囚われて見失っていたのが

③初動ブレイズに加え先2でもう1体だけ展開。オフコースは撃たれるがソニックがあるのを活かし、後4のソニックガガガで詰める中間択。

 

一つ一つ精査すると

①割り切り過剰打点

今回取った1コス3体とガガガで突っ込もうとしたプランで、刃鬼はブロッカーのイザナギや英雄タイムによる過剰打点を阻止できるのと、1面だけ止める受けが多い印象だったため、ブレイズの2点目GSさえ無ければ3トリ要求にできるリターンの大きさを評価しました。

そもそもオフコースは先攻且つ2ターン目のブーストとセットで引かないと間に合わないため、ある程度は割り切ってリターンを確保しに行ってもいいという考えでした。

しかし今回はブレイズが1点入れてるので、相手の公開領域を広げるデメリットと過剰打点のメリットが同時に発生していることを計算に入れる必要はありました。

公開領域のリスクは1枚だけなのでそこまでですが、ブレイズ1点のリターンはガガガ+1体でジャスキルに届くことなので、これをどう活かす手段があったかが②③になります。

 

②ブレイズ1点と後3のガガガのみでジャスキルプラン

初動ブレイズ、2ターン目何もせずブレイズ1点でオフコースを使えないコストに抑える。3ターン目ガガガで後続のソニックをキープしながらのジャスキル。

最悪踏んでも盾1枚か0まで追い詰める可能性が高く、オフコースをケアしながら後続のソニックで勝てるのがメリットですが、カツキングからダンテorプチョでかなり厳しい状況になるため、ジャスキルは少々リスクが高め。

さらにイザナギ、英雄タイムでも普通に打点が足りなくなるため、

ぶっちゃけ②はドヤ顔でオフコースをケアしたつもりで他のリスクを疎かにする上手ぶりたい人のプレイング臭がします

殴る要素のあるデッキを使う人にありがちなんですが、トリガーをケアする自分のプレイングに酔って別のリスクをめっちゃ背負ってるのに気づかない人っていっぱいいるんですよね。赤単のウサブレラとかもちょっとその匂いがします。

まあブレラの話はまた別の機会にするとして、最も痛い一手を潰すことに意識が集中し、細かい裏目パターンを見落とすのは気をつけたいところです。

 

オフコースを撃たせないではなく撃たれてもいい被害を最小限に抑えるプラン

今回のケースで相手視点、先3オフコースを撃つということは次ターンのカツキングの的を倒してしまうこと、マナ加速していない分ガイアッシュまでは届かないということでもあります。

こちらは初手ブレイズで1点入れた分、ガガガとSA1体でリーサルが組めるため、オフコースを撃たれた返しの後3はマナチャージのみでOK。すると相手の先4はカツキングが機能せず打点に影響するのはイザナギのみ、オフコースを撃たれた上でも最低限のリーサルを狙えます。

逆にオフコースが無かった時のリターンを考えると、後3で普通にガガガで走った場合最初の1点のGSのみ危険、そこを乗り越えるとラス盾3枚の中に2枚要求のためそこそこの火力は確保できます。勿論オフコースの代わりにイザナギ、英雄タイムで打点を削られた場合でも最低限ジャスキルを残せるため、①の割り切り111ガガガよりリターンは少なくなりますが、オフコースを撃たれても壊滅しない中間択としては十分なリターンです。

 

まとめると、刃鬼の構築は細かい配分が読めず、メンデルでイザナギが落ちたことから相手の構築を予想しているだけなので、①と③の択のどちらを選んでもプレミでは無かったと思います。ただ択とリスクリターンがいくつ見えているかは凄く大事であり、今回のようにブレイズの1点のリターンを活かすなら、次に同じ場面が来た場合③を選ぶ可能性が高いです。

ちなみに普通にメンデルが成功した場合は①の割り切りで最大火力を狙うのが定石だったと思います。

メンデルを撃たれないでもなく、中途半端にブーストしたことから難しくなりましたね。

 

他のカードが絡んだ場合

ギャラクシーブランドとクミタテチュリスあたりは今回のケースでも有用なのを評価します。

③のオフコースを撃たれた後、次ターンはイザナギのみ有効で無ければジャスキルと書きましたが、ガガガとソニックでリーサルを狙うところのソニックがギャラクシーだとそのイザナギをケアしながら+1打点になるため、③はソニックだから成立するプランではなくもっと上位の選択肢になることもあります。

これはギャラクシーがメインの「先に圧を掛ける3キル」プランだけでなく「溜めの4キル」の動きも強いが所以ですね。

 

初動ブレイズは①はリスクもリターンもあり難しかったのですが、②③ルートではリターンが大きく、ブレイズと互換があるクミタテの評価もUPします。

クミタテだと殴るかどうか選べる点が①のルートと相性が良く、③は先述した通りギャラクシーがあるとよりバリューが上がるので、手札入れ替えがさらに機能します。

③ルートだと2体しか展開できませんが、後2で殴らないソニックを敢えて出してシビルカウントを達成し、クミタテが殴った後ソニックを手札に戻せばブレイズよりただ手札入れ替えのメリットが付いてくる結果になるので、今回の試合内容であれば①③どちらのルートでもクミタテが1枚上手です。まあブレイズも1点入れてくれるだけでかなり仕事してくれていますが。

 

 

評価UP
ブレイズ:結果的にオフコースを手札に与えましたが、1点を活かした別のルートに切り替えなかった私の責任であり、総合的に見て相手の守りを貫通するために有用だったと判断し評価UP。

 

ガガガオフコースを考慮したものも含み過剰打点のプランを複数提示した。

ギャラクシーオフコースを考慮するプランでイザナギに左右されず打点を伸ばせる点が優秀。

 

クミタテ:ブレイズと同じで1点を活かすルートが多く、さらに殴るか選べる点からブレイズより多くの選択肢に貢献できると判断した。

 

2戦目 青魔導具 先手✖️

鎧ドライブ絡めた先3ガガガの手札

初動チッタ、相手ゾメン空打ちスタート。

先2鎧ドライブチッタで2点、相手後手2でバレッドゥ。

先3ガガガ、ラス盾2枚はトリガー+ラガンでも貫通できるよう3枚目まで詰めたが、そこでエアヴォを踏みラガン着地からガガガ強制攻撃で相打ち。

相手後3ラガンが破壊されたため墓地に魔導具を追加しゼニスザーク着地。こちら盤面と手札壊滅で相手の盾1枚。

相手ガシャゴンを立てて守りに入ったターンのみトップギャラクシーで勝てる可能性があったが流石に厳しくそのまま敗北。

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↑画像が少し迷った場面で、動き的にほぼガルラガンがある可能性は高い。ガガガの強制攻撃が悪さをする場面で相打ちになると負け直結だが、ガガガから行くと盾3枚のうちどこで踏んでもダイレクトが通らなくなり、逆に1点だけ割り切ればラス盾2枚の中にエアヴォからラガンでも貫通するため、リスク覚悟で鎧ドライブ1点行った結果失敗。
2ターン目の場面、もし最初の2点で踏んで相手の後2でラガンを立てられる場合は溜めればいい話だなと考えていて、踏まなかった分怖いのはあと1点だけなら行っていいか?とちょっと欲張った可能性はあります。まあちゃんとリターンのある行動をしたので結果論の部分はありますが。

 

「先に鎧ドライブ1点」「ラガン相打ち警戒ガガガから」「そもそも3ターン目走らない」全部ほっそいリスクがありますが、この時の私ギャラクシーだったらなあといういらん比較が頭にチラついていたのがあんまり良くなかった気がします。ギャラクシーならラガン出た瞬間ストップできるのと、クリーチャーの消費が無いため次ターンでも打点を残せるメリットがありますが、逆にガガガ引いたんだったら一撃で貫通するしかないだろ、っていう思考に囚われた感じはあります。

今だったらゼニスザーク割り切って3キルを狙わず4キルを選ぶ気がします。ほんとは最初の2点でトリガーを踏んでラガンを立ててくれれば、ゼニスザークを展開するための魔導具を消費するのでリスクが無くなるんですが、それ無くてもあと1ターン待っても良かったです。ボックドゥも考えると早めに盾詰めとくのも全然アリなんで、細かい要素加味して都度判断になると思います。

 

余談ですが青魔導具もやっぱ魔導具なんで、対デスザークもそうですが新世界を貼らない方が強いシチュエーションもあるのが警戒しないといけませんね。

 

評価UP

チッタ、鎧ドライブ:2ターン目から盾を刻み、トリガーが有効な盾を狭めながら詰めの選択肢を増やした。

 

 

3戦目 クローシスサガ 後手✖️

初手ブランド系0、小型を並べて刻んで4キルを目指すもオフコースで壊滅しそのまま敗北

 

邪王門+オフコース+フィニッシャー無し

どれか一つでも欠ければ勝負になるところまで持っていきたかったのですが、今回は流石に勝負にすらなりませんでした。

 

評価変動無し

 

 

4戦目 クローシスサガ 後手⚪︎

 

初動チッタ、後2鎧ドライブで2点。

相手ルーター引けず、後3罰怒の+2でダイレクト。邪王門も無く貫通。

 

相手が必要なカードを引かず勝負になっていませんでしたが、今まで3キルに付加価値が殆どない罰怒が鎧ドライブのおかげでジャスキルから+2打点で詰められているため、ガガガを引かなかった時のプランがより強化されているのが大きい。

超CSの記事に書いた通り邪王門は速度と火力のバランスで突破する気なので、邪王門の枚数の期待値が上がる前に詰め、一発でサガを捲られるのは割り切りでいいとして、ぺディアなどの2面止めるカードぐらいなら貫通する火力を出しているのは評価したいです。

 

評価UP

鎧ドライブ:自身のSAのみならずチッタ等の1コスを殴れるようにして貫通打点の増加に貢献した。

 

罰怒:今までの後手3キルは初動ブレイズクローのみ+1打点でそれ以外はジャスキルであったのが、鎧ドライブとの組み合わせで+2+1パターンが増え、後手に求められる一発で決める火力を確保しやすくなった。

 

5戦目 ネバーループ 後手⚪︎

相手マナに何故離れとサイバーチューン、デッキが不明。

自分初動ブンブン、後2でカンゴクと鎧ドライブの択。

最初サイバーチューンを踏むことを警戒したが、冷静に考えて手札を整える価値が高いデッキと判断できるため、3ターン目にルーターを撃たれる前に鎧ドライブで刻むべきと判断。

1点でネバー、ディール展開ででこちらの1コスバウンス。

相手先3でルーター。自分後3ガガガ、1体バウンスされたが1点刻んであるためジャスキルでそのまま貫通。

 

ネバー相手に貫通したんで運がいいのは間違い無いですが、ネバーを踏んだ上で勝ったのはちゃんと強みが出ていて良かったです。

鎧ドライブ1点の場面はネバー以外だと、護天はハンドに他のトリガー+トリガーから繋がるカード要求のため、仕込まれた盾をブンブンでとっとと割りに行って要求値を押し付けたいです。AQネットワークも踏んだ時の出力にブレがありますが、最低でも殴り返しができるためこいつが一番厄介。

結局早めに殴るのが吉で、これが例えばブレイズ1点だけだと、護天で仕込まれた盾を残して3ターン目にルーターを使われることになるので、早く刻む+複数打点が重要で、直接踏んでもAQでも使える護天を極力回答にできないよう、すぐに仕込んだ盾を割って立ち回りたいですね。

 

評価UP

鎧ドライブ:後手であってもルーターを使われる前に盾を詰め、トリガーの回答を狭めた。

 

6戦目 ドラサイ5C 後手⚪︎

 

相手ブレスラ、ボルカの順でマナ置き、先3デドダムで墓地にReソウル。

自分初動ブレイズから111ガガガの構え。

後3ガガガで発射。2点目ドラサイからザーディ着地もシャラップ唱えるのみ。残りの盾貫通で勝ち。

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ドラサイを踏んだ直後の場面、ここで1点通れば最終+1でGSかボルカなら2枚要求になり、111ガガガの火力で優位に進めることができた。

ただ本来はドラサイを踏むのは限界赤の火力でもそれなりにきついのですが、冷静に考えると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とかいう雑魚が公開領域広げて回答を増やしますよーみたいなツラしてるけどこいつの色介護のために本来キープしたいカード全部マナに置かざる得なくてめっちゃ足引っ張ってね?

 

いや勿論ブレスラが回答になったり、ザーディがないとそもそも駄目なことから探しに行けることも優秀なのは間違いありませんが、額面通りの過信できる強いカードでは無いのではないかと感じました。

 

評価UP

ブレイズ、クミタテ:111ガガガの動きに貢献し、さらに2ターン目に1点入れドラサイを踏んで尚過剰打点を確保した。

 

評価DOWN

デドダム:ドラサイザーディだけでは111ガガガを止めるのが難しく、+でボルカorブレスラが欲しいところをマナに消し飛ばした。

超CS新潟レポート

※サムネのゴゴゴ(ついでに罰怒も)は1試合も引かなかったので今回は出て来ません。

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↑記念に撮ってきたパネル

 

どうも北陸が誇る浪速のスピードスタールウです。

 

普段はそのあまりに早過ぎるゲームスピードに赤単を使っていると気づかれないこともありますが、ルウと言えば赤単、みたいなキャラと思ってもらって相違ないです。

 

 

普段は帰りの車の中で試合内容を通しての各カードの評価をしていて、今回は折角の超CSなのでそれをざっくりまとめて文字に書き起こします。

解説というより考察メモよりの記事なので多分1人で突っ走ります。

 

超CS新潟、私は全10試合。

 

1戦目 赤緑アポロ 後手〇

 

試合展開

相手先2で進化元を引いたためサーチ打てず。

自分後2でホップ含め1コスを3体展開。残りの手札は1コス+ガガガ。

バトライの1体処理、レッドゾーンの除去はホップで受けられる状況を形成。

相手先3にキル打点を作れずこちらの後3で決着。限界赤の得意パターン後手111ガガガ

 

事前考察のコーナー

赤単VSアポロは先攻ゲー

ということなのでアポロの先攻3キル率のみざっくり調べたところ大体5割前後。

私の要する限界赤の先攻3キル率は90.8%

 

 

 

これ本当に先攻ゲーか?

先3の確率だけに絞って確認した結果が約40%の差。付け入る隙は十分。

 

注意点として赤単はアポロの先手をブレイクする要素無し。逆にアポロは赤単の3キルを先手後手の両方で止める手段がある。

なのでアポロ捲るポイントとなるのは

(1)後手の3キルを絶対に逃さない

(2)アポロの3キル失敗時、盤面が処理されるシチュエーションを想定しカバーするプランも用意しておくこと。

 

 

赤単の後手

コンボパーツが揃わずともバトライ鬼orレッドゾーンで盤面を捌かれると打点が足りなくなるため、強引に1コスを多く展開し打点を増やす111ガガガの動きがアポロ戦でも重要。

レッドゾーンの除去は殴り返し先が無いと盾に突っ込む必要があり、3枚も手札を与えるため稀なケースにはなるが、同じパワーが複数体並ぶケースが多い赤単はレッゾ1枚で全滅の可能性があるためリスクが大きい。

そのため1コスを並べる時は爆鏡チッタ、ホップチュリスのパワー2000ラインが優秀で、レッドゾーン1枚では1体しか破壊されないため被害を最小限に抑えられる。

 

何故か機能する鎧ドライブ

限界赤は鎧ドライブを採用しているためチッタ、ホップの採用枚数も確保でき、アポロ対面で間接的に役に立っているのが面白いポイント。

本来ならチッタは嵩張るごとに殴れないリスクが大きくなっていくため、リスクを抑えた適性枚数は3、リターンが大きいため踏み込むなら4枚採用。今回は鎧ドライブのおかげでよりメリットが活きるため、ホップまで採用できるようになった。

パワーラインを散らす意味でも優秀で、多少リスクは確実に背負いますが大幅なリターンがあるから採用枚数を増やせた。

 

さらに鎧ドライブはギャラクシーブランドの隙を埋めるのも有効。

ギャラクシーの3キルは小型で刻めるのがメリットではあるが、アポロ対面に関しては刻むと相手の3キル率が上がるのは勿論、バトライ鬼やターボ鬼の殴り返しのリスクが高すぎるため極力盤面を寝かしたくない。

ギャラクシーの後手は2ターン目までに1コス3体を並べるのはガガガと動きが同じ。そこからギャラクシー+鎧ドライブorソニックでジャスキルが組めることから、鎧ドライブのおかげで盾を刻まないプランのギャラクー3キルの再現性が向上したのが大きい。

 

アポロ戦は111ガガガで捲るのが最も太い勝ち筋だが、引いていない場合は過剰打点を用意するのが難しく、ガガガへの依存度が高くなってしまう。

ギャラクシープランだとバトライ鬼で打点をずらされた場合、こっちも6000以下破壊の効果でバトライを処理しもう1ターン稼ぐ方法で擬似的にケアしたい。 

 

先攻有利なのは事実。先攻ゲーと言っていいのはそこまでにあらゆる駆け引きを想定し、最後に先攻の要素が残って勝敗を着けた者だけなので、自分はまだやれることがありそうだなと感じたので詰めて行きたいですね。

 

評価UP

ガガガ:111ガガガの過剰打点生成により除去に対して打点をキープした。

 

1コス全般:111ガガガの動きの確保。

 

ホップチュリス:打点のキープにおいてレッゾの複数破壊をケア。

 

 

2戦目 青黒サガ 先手〇

 

試合展開

自分先3ガガガの手札のためブレイズクロー初動、先2チッタでブレイズ1点。

相手後2でサガ落とせず、先3GOでブルースとドアノッカの順で踏むが、ラス盾3枚で踏んだためこちらの打点が残りそのまま貫通。

 

鎧ドライブ採用の速度を重視で、事前に想定していた動きで仕留められたのが良かったです。

ガガガだと先手でブレイズor鎧ドライブで1点刻めばラス盾3枚のドアノッカはケア。

ブルースはまともにケアしようとすればコスパがかなり悪いため、「パーツが揃う前に仕留める」を突き詰めることにしていました。

具体的には後手のルーターでサガが落ちる確率は約7割、こちらが3キルを安定させることで常に相手に気合玉を撃たせるのと同じ状態なのでそれなりにリスクはあるはず。

加えてサガ+αがないとブルースは受けとして機能せず、考えられる主なパターンは

サガ+サガ 即死

サガ+イザナギ 1打点

サガ+イザナギ+開けるか? 2打点

直接サガ2枚は要求値がそれなりでもイザナギさえ絡めば受けパターンが増えるため、青黒サガの受けは公開領域1枚を広げる価値が非常に大きい。

なので早めに殴ることが期待値勝負で有効とし、さらにサガサガで即死しない場合イザナギで打点を止められるパターンは2打点が限界であるので、ドアノッカとケア方法がある程度一貫することがポイントと見ていました。

 

ガガガプランでブレイズor鎧ドライブで先に1点入れた場合をざっくりまとめると(クミタテが絡む場合は除く)

ドアノッカ ラス盾3枚分ケア

イザナギ+開けるか ラス盾2枚分ケア

イザナギ蘇生のみ 全盾ケア

本当はもっと細かくリスクリターンがありますが、この辺りがサガ対面での鎧ドライブの価値になります。

 

余談ですけどソンクンウサブレラ型も強みはありますが、もたついて相手のパーツが揃ってしまうリスクを背負った上で、揃っていいからメタカードでケアしようというコンセプトなので、リスクをどれくらいリターンが上回っているか計算して採用する必要があります。いや当たり前なんだけどサガ揃う前に殴れる構築に対し、ウサブレラがどれだけリターンがあるか比較している人ほぼいないように見えるんですよね。
なんていうか自分がサガと戦う時は相手のパーツは全部揃っていて当たり前!みたいな思考で動いていてブルースのケアしか考えていないみたいな。

 

評価UP

ブレイズ:キルターンの前に刻み過剰打点に貢献した。

 

ガガガ:先3で過剰打点を生成しドアノッカをケアした。

 

 

3戦目 5Cネバー 先手〇

試合展開

初手ブンブン、2t目テスタ、3t目ガガガでGO、盾2枚目でGSを踏んだためストップ。

相手デドダム初動でブレスラが回答になるようなカードを墓地に準備できず。

自分先4トップでブレイズ、整理すると

相手盾3の次5マナ。こちらタップしたブンブン、テスタ、特に効果のないガガガ、殴れないブレイズ。

 

ルカニックを踏むとテスタが消えて次のターンが怖いが、手札からボルカを使われても次ターンはジャスキルになり打点が怪しい。

加えてネバーを踏んだ場合でも4体のクリーチャーを捌く必要があり、例えばラス盾からネバーザーディ、さらにブレスラホーリーエンド蘇生くらいであればガガガ含む4体を処理は難しい。

盤面的に捌き切るルートがザーディ+ブレスラ+ザーディorドルファ要求。

またはザーディ+ボルカでテスタ処理、返しのターンでもう1枚ブレスラなどの展開札あたりが主に考えられるが、必要パーツが複数枚のパターンばかりで、盾を殴らず返しに公開領域を広げるカードを使われるとよりリスクが高くなる。

これらを考慮しテスタとガガガで先にネバーを踏んだ方がいいと判断し盾全割り、GSのみだったため返しに盤面を捌き切れず勝ち。

 

今回の試合は初動ブンブンの弱みが出ていて、本来は癖の無さが強みですがガガガへの依存度が高く、もつれた時の継戦能力が低さが響きました。

これが他の1コスだと、盾3枚の殴りに行くかの場面で、ジャスキルをちらつかせ受け札が2枚ないとテスタを除去する余裕ができないように追い込めたためちょい評価ダウン。

同様にガガガも瞬間火力は高い反面GSなどで止まると継戦能力の低さがモロに出てしまいましたが、テスタを展開しながら先攻3キルを維持しているため評価ステイ。(他のフィニッシャーはテスタ絡めながらの先3キルがきつい)

テスタは相手の妨害とパワーラインを活かした刻み、事前考察通りもつれた試合の中で役割を果たしていて良かったです。

限界赤は鎧ドライブが軸にいるため、前に寄せる分パワーの低さが目立ち、全体のパワーラインを意識的してカンゴク+αのカードがあった方がもつれた展開でも活きると考えていました。(キャディのようなメタカードを貼られてフィニッシャーが封じられても、凱ドライブのような小型の優秀な打点が増えさらに戦いやすくなったので、そこにもう一手あればゲームを作りやすいかなという感覚)

今回の試合だとガガガが止められた後でも、テスタがデドダムで殴り返しできないパワーラインを活かして盾を刻み、押し込むことに貢献してくれたのが高評価でした。

 

評価UP

テスタ:メタによる遅延とパワーラインを活かした刻み。

 

評価DOWN

ブンブン、ブルースガー:継戦能力の低さから、先攻の先に圧を掛けるというアドバンテージを活かせなかった。

 

 

4回戦 青魔 先手〇 

試合展開

111ギャラクシープランを選択

初動チッタ、次にソニック、ブンブン、先2で2点刻み2点目でカージグリ踏み。

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相手後2で新世界、自分先3にバウンスされたチッタとギャラクシーを展開しそのままジャスキルが通る。

 

新世界を貼られる前にトリガーを踏む。先攻のアドバンテージを最大限活かす理想の試合展開だったと思います。

今回の場合ギャラクシーの2点でさらに1枚踏んでも、そこでストップすれば返しでゾメンザン3枚要求になり、無ければこちらの4t目+1打点でラス盾を貫通できる状態でした。

赤単VS青魔は元々相当な有利対面で、且つ先攻だと意識する必要性は薄いとは思いますが、今回のように踏み方によっては最大3枚、そうでなくても2枚まではトリガーをケアできていたので、取りこぼしを最小限に確実に拾う能力の高さを発揮していました。

 

最初の赤緑アポロ戦がわかりすいんですけど、

もし自分と同じくらい強い相手と戦った時、自分は先攻のアドバンテージを活かし切れるのか?というのが頭にチラつきます。

自分が後手を捲る工夫を重ねれば重ねる程、その工夫を凝らした相手に対し先手で勝ち切ることの大変さが見えてきたような気がします。

 

評価UP

チッタ、ソニック:先2から盾を詰め、相手のトリガーが有効になるタイミングを狭めながら過剰打点に貢献した。

 

ギャラクシー:召喚条件の緩さから、先述した1コス達を自由に動かせたことに加え、継戦能力の高さを活かしトリガーを踏んだ際にストップする選択肢を提示した。

 

5回戦 5C 後手〇

 

試合展開

相手先3でテイクバックチャージャーを撃つも、こちら111ガガガの構えだったため3キル打点をキープ。ブレインスラッシュを回答に出来てない内に殴り、後手3キルで勝ち。

 

総評

1コス全般:111ガガガの構えを作り過剰打点に貢献した。

 

ガガガ:基本上記と同じで、後手に求められる過剰打点で確実に仕留める動きの中核を担った。

 

6回戦 青黒サガ 先手〇

試合展開

先3ブレイズ、カンゴク、ガガガ

トリガーはドアノッカのみで貫通

 

評価UP

ブレイズ、ガガガ:2回戦と同じ

 

カンゴク:普通のガガガ3キルに加え後手2ウォズレックをケアした。

 

7回戦 アナジャ 後手〇

試合展開

殴り返しで打点がギリギリになるもガガガ3キル。

 

初手ブレイズか他の1コスで迷ったが、メタクリを考慮し小型でもゲームを作れるようにしたかったためブレイズ初動。

先2殴り返し用のリツイーギョを出され裏目になるも、後2のカンゴクでガガガを引き込み3キルが再浮上。相手悩んだ末先3デドダム。返しの後3にてギャラクシーと鎧ドライブをハンドにキープしながらガガガ3キルが通る。

 

ブレイズが裏目になりましたが難しかったです。

初手でカンゴクとギャラクシーがいた関係上、ボンキゴがある程度対応できていてキャディのみ警戒していました。(後2で1コス3体、後3でカンゴクとギャラクシーがピッタリ出るため、ボンキゴを割りながら盾を詰めコストも最低限散っている状況が作れた)

結果論ではあれど今のアナジャがキャディ少なめで、とこしえのような殴り返しを用意してくる可能性の高さを考えれば、ブレイズでなく他の1コスでも良かったかもしれません。(クミタテが居ればどっちも選べるため最善だった)

相手が悩みデドダムの場面は、念のためリーサル警戒でブロッカーを立てるか悩んでいたのかと思いますが、トドメまで行かずともガガガで盾を詰めておくと、私がギャラクシー鎧ドライブキープまで考えるとかなり細かく、どこでブロックするかとボンキゴを絡められるかの勝負になるので、どちらに偏るか微妙な試合だったと思います。

 

これも結果的にですが、デドダムで自分の動きを通し、ガガガ無しor1枚トリガーで返しのターンで勝ちに行くプレイも結構厳しかったなと感じたので、薄氷の勝利なのは忘れてはいけないですね。

リツイーギョがいるとカンゴクで抱える手札が動き辛くなるにも関わらず、想定と違うカードにブレイズが殴り返されそうになってプレイがちょっとブレた感じがあったのでそこは反省。

 

総評

評価UP

クミタテ:刻むプレイと溜める動きのどっちも狙えた関係上、今回のケースだと相手の動きで立ち回りを変えられる一番引きたい初動だった。

 

ブレイズ、カンゴクに関しては私のプレイングの結果論の部分が多く評価はステイ

 

 

8回戦 赤緑アポロ 後手×

試合展開

初動ヘルコプタで先3キル。

 

こちらはソニックを2枚引いてしまい111ガガガの形を作れず、バトライ等で1対処理されるだけで後手3キルが崩れていたため、結果としては変わらないが内容は先攻ゲーと言えるラインにすら持っていけなかった。

 

評価DOWN

ソニック:1枚ならOKだが、後手に限り2枚目以降は嵩張ると1コスとして機能しない弱点が出た。

 

 

決勝トーナメント(順位先行)

 

9試合目 赤黒テレスコ 先手〇

試合展開

初手で1コス3体とギャラクシーで先3ジャスキルの手札。

初動クミタテ、先2でブレイズ、チッタを展開し1点。

この段階で先4の4打点でダイレクトは確定。

先3トップ1コス、先4トップSAてさらに追加打点の状況。

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先3トップカンゴクのため追加の展開はできなかったが、ギャラクシーで盾を割り切り邪王門系のマナだっためダイレクトアタックはせずストップ。

相手後手3で鬼寄せテレスコ。こちらハンドが無いため相手公開領域13枚のまま。

先4トップSA無しの4打点でダイレクト、邪王門2枚あったが貫通。

 

安定して3キルできるデッキは過剰打点の4キルもできる。

限界赤のコンセプトの一つを体現した良い内容だったと思います。

ギャラクシーは罰怒、ガガガと違い自分で盤面を減らすようなことが無く、むしろ相手の面をしばきブロッカーや殴り返しを防ぐため、継戦能力が極めて高く、3キルを防がれても盾を詰めながら面で圧力を掛けることが強みです。

爆鏡チッタやクミタテの継続的に殴れる1コスが増えて厚みが増したのが追い風。

その結果邪王門系のデッキに対し、1コス3体とギャラクシーが初手にあれば高確率で3キルか4キルの過剰打点を選ぶことができます。

 

 

今回の赤黒テレスコの場合、邪王門で受けが強い構築に思われますが現状の構築だと弱点が2つ。

①動きが遅く盾を詰められても返しのハンドの多さを上手く利用できない。

②公開領域を広げる能力に乏しく、邪王門を抱える枚数の期待値にブレがある。

 

①は今回の試合内容がわかりやすく、4ターン目の過剰打点ダイレクトのために盾を全部割られた返し、ここの最大値が鬼寄せテレスコで1打点止めるだけ。赤単側の手札も0のためテレスコでドローもできない。これは明確に赤単側に溜めの動きを許す大きな隙になっていました。

(逆にジャガイストは返しが強くなるのも評価できるかもしれませんね)

 

②は今回で言うと赤単が先4で詰めた場合に有効な公開領域が13枚。

恐らく邪王門の使い手は盾を全部割られているのだから、邪王門を2枚は抱えられるだろうという感覚で使っている人が多いのではないか?と予測しています。

実際は公開領域13枚で邪王門を2枚以上の期待値は39%

対面が素早く攻めて来た際に期待値が5割を下回る勝負に持ち込まれる可能性が高く、邪王門は邪王門自体が試行回数を稼ぐ意味合いも強いため、1枚か2枚かで差が大きくブレるのが私視点リターンが不確定で難しいと感じました。

 

なので赤単側は速度を上げれば公開領域の期待値勝負ができることを計算に入れつつ、過剰打点の兼ね合いで詰めるタイミングを決めるのが大事で、ギャラクシーは速度と過剰打点の選択のメリットが活きて高評価でした。

 

逆に今のテンプレの赤単は「4ターンキルでいい」みたいなコンセプトになっていますが、私の限界赤が後手の111ガガガと今回のギャラクシーのプランを筆頭に、飛び抜けた3キルの再現性と攻撃力を両立していることが多く、キルが4ターン目にずれ込むならそれなりの攻撃力によるリターンを提示できないといけない指標になるかと思います。

 

総評

評価UP

継続的に殴れる1コス全般:邪王門に対しキルターンの前に盾を詰めてフィニッシュの過剰打点に貢献した。

 

ギャラクシー:盤面を消費しないフィニッシャーとして過剰打点に貢献した。

 

評価DOWN

カンゴク:物量で攻撃力を出す構築においてコストの重さが仇となり、トップから引いて1打点減らしてしまった。

 

10試合目 DOOMサガ 後手×

試合展開

初手ブレイズか他の1コスで悩み、ブンブンを選択。

相手先2エマタイでクロックを墓地。

自分後2でさらに1コス2体で111ガガガの構え。

相手ドアノッカの下面で盤面処理。

こちらドアノッカのケア不可の打点で発進。

ドアノッカとドルブロ踏みで打点通らず返しのループで敗北。

 

111ガガガの手札なら刻まないと決めていたのでブレイズを出しませんでした。理由はドアノッカの下面を手打ちされてさらにもう1枚盾のドアノッカをケアしようとするのはどうなの?と考えていたからです。

しかし相手の構築になんとなく違和感があった通り、ドルブロまで貫通すること、先にクロックを使わせる等、結果論ブレイズが正解でした。

1点目で踏んでいたのでプレイグが結果には影響しませんでしたが、結果論とはいえ過剰打点のリターンを再確認できた試合だったと思います。

 

 

総評

全試合通して先手をしっかり取りつつガガガも引けていたので全体的に運は良かったと思います。

個人的にギャラクシーを引いた試合を一切落としていないので、ガガガの能力を引き出しつつ頼り過ぎないゲームメイクが出来ていそうなのでそこが良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年秋アニメ感想記事

秋アニメは新規だとぼざろと不徳のギルドが飛び抜けて面白かったです。

 

いつもの評価基準

A:特に面白く具体的にオススメできるポイントがあるもの
B:2期があれば観る
C:個人的には悪くない
D:微妙
S:比較が難しいレベル

 

S「ぼっち・ざ・ろっく!」

主人公のぼっちの尖ったキャラを活かしたギャグ要素がキレッキレなのにシナリオも面白かったので、日常系でありながら日常系としての枠を外れた面白さも感じられるなんか凄まじい作品でした。

お前ほんとにきらら作品のヒロインか???ってぐらい陰キャとしての解像度が高く、それに応えるように作画をわざと崩してでもぼっちのキャラをアニメで表現してきて、バリエーション豊かなぼっちのネタがずっと面白かったです。ぼっちの変顔は可愛らしいやつから人の原型を留めてないものまで大体全部好きなんですよね。

 

単体では演奏がズバ抜けて上手いけど、ぼっちであるが故にグループだと下手になるのは上手いパワーバランスだと思いますし、だからこそ初のライブでメンバーが上手くいっていない時にぼっちが奮起するところはとてもカッコ良かったです。

全体的にかなりギャグに寄せていても初ライブや学園祭など決めるべきところでしっかり決める所がずるいというか、要所要所の盛り上げる場面でキャラクターが成長するところを見せてくれて、いい意味で日常系らしくない面白さだったと思います。

 

バンド作品なだけあって曲が良いいのも力が入ってるなあと思いましたし、キャラクターが特に強いおかげで、ギャグもシナリオも良い作品だったので日常系アニメの中でも特に好きな作品になりました。

 

S「モブサイコ 3期」

バトル漫画としてのピークは2期でやり切っていたとは思うんですけど、主人公のモブは凄まじい超能力があるにも関わらず、特別な力に頼らずとも生きていこうと不器用なりに努力できる人物だったので、最後はモブの成長や周りの人間達の物語でまとめてくれていたのが本当に良かったです。

 

個人的には脳幹電波部のエピソードが結構好きで、今までって肉体改造部の奴らが良い奴ら過ぎてバトル展開も人間ドラマでも面白い作品を盛り上げてきた連中だったのに対し、それと対を為す脳幹電波部はちょっと駄目な奴らの集まりというか、あんまり活躍してなかった印象でした。

でも彼らにも物語があって、卒業する先輩のために自分達に何ができるか、最後の最後で奮起する姿が見られてモブサイコの人間ドラマとしての面白さが滲み出ていたなと思いますし、それぞれのキャラクターに意思があってそれをしっかり描けるのがこの作品の強いところですね。

最後のシーズンとして最高の締めくくりをしてくれたと思います。

 

S「ブルーロック」

負けたら終わり、勝つしかない、強くなるしかないっていうキャラクター達の必死さとそこから生まれる極限状態の成長がとても魅力的な作品でした。

 

あんまデスゲーム要素のある作品は嗜まないんですけど、スポ根作品としてのスパイス程度に上手く活用されていて、最初に書いた通り何よりも「必死さ」とういのが他のスポーツ漫画と比べても突出してるかなという印象です。

だからそれぞれのキャラクターの成長に説得力があるというか、「どうすれば強くなるか」「自分にできることは何か?」「自分に必要なものは何か?」必死さの中に冷静さと合理性も内包されていて、自分たちで考えて前に進んで行くような描写が多く、キャラクターの成長見守ること自体が楽しい部分がありますね。

ここら辺は2期にも影響する話なんで書いててちょっとごっちゃになってるかも。

 

ゴリゴリの原作ファンなのでちょっと視点が違う所はありますが、序盤のタメの部分と言える1クール目でもブルーロックらしい演出が面白く内容を知ってても楽しめる作画の良さだったので2クール目も期待しています。

 

S「不徳のギルド」

最高にバカバカしくてお色気要素の強い面白作品でありながら、何よりも気に入ったのは主人公のツッコミのキレ。今まで見てきたアニメの中で歴代最強レベルでツッコミが面白く感じた化け者。

ギャグ要素を面白く見せる上で重要なのはツッコミの存在だと考えていて、一見バカバカしく見える作風でもキャラクターのツッコミのワードセンスが光っていたので、どんな細かいシーンでも面白いポイントが多く、作者の頭が相当良いんじゃないかと思います。頭が良いから最高に頭が悪い展開を書けるみたいな。実際話が進んで行くと設定が細かく練ってあって気づいたらシナリオまで面白くなっていきましたし。

 

やっぱお色気枠なんでキャラの可愛さも抜けて強かった印象で、特にトキシッコが好きでしたね。ダウナーな感じでやる気ないけど一番主人公に対して色々言えるキャラなので、主人公がアホになってしまった時はトキシッコがツッコミを入れてカバーしてくれると絶妙な関係で、ここの2人の掛け合いがとても良かったです。唯一のシリアスエピソードでもメインで活躍していましたからね。

印象的な回だとヒロイン全員の料理が不味かったやつで、あまりの不味さに食べたヒロインの衣服が弾け飛び、唐突な食戟のソーマパロが始まったあたりは限界を超えてアホ過ぎてめっちゃ笑いました。

 

極めてギャグ要素が強い作品なんでどう面白かったと表現していいか難しい所はありますが、ツッコミという突出した武器を確立させていたと思いますし、聞くところによるとこの先シリアス展開がかなり面白いらしく、色んな強みのある素晴らしい作品だったので続編に期待したいですね。

 

SSPY×FAMILY」

今期もコメディ作品として安定してて良かったです。

やっとこさスパイ任務の目標と接触してメインストーリーが面白くなってきたかなあとなりつつも、普段の日常コメディを気軽に見るのがこの作品の真骨頂だと思っているので、テニス回のような無茶苦茶具合だったり、キャラクターの個性の強さで笑わせてもらえた点がやっば一番ですね。

 

Aヤマノススメ Next Summit」

 

今期は富士登山リベンジという明確な山場があったんですけど、積み上げが良かったなと思います。

 

別に作中で富士山のことだけを考えてめっちゃ頑張ったとか一つの目標に全力みたいな感じでは無いんですけど、引っ込み思案な主人公が色んな人と関わるようになって、色んな山に登って、日常の中でごくごく自然に成長して最後の富士登山まで繋がっていったのが良かったです。

なので最後に溜めてピークが来るっていうよりかは一連の流れとして全部の話を楽しめた印象で、日常系要素とメインのストーリーが凄くマッチしたいい作品な気がします。

 

後は今期の中で一番OPが好きで、サビのあたりでそれぞれのメインキャスター達が親の視点で送り出されるシーンが今期のリベンジ回を掻き立てるようで盛り上がったのがとても良かったです。

 

A「陰の実力者になりたくて!」

真剣にアホなことされると弱いのでかなり刺さりましたね。

世界観的にもシリアスな要素が多く、主人公の仲間は至っては真面目で皆真剣なんですけど、主人公だけシリアスな雰囲気は醸し出すけど中身は振り切ったバカなのがコントとして楽しめました。

最初よくあるイキリ主人公かなあと思ったのが、ASMRアトミック回でこいつはただの厨二病の愉快なやつなんだなって急激に印象良くなりましたね。結局主人公のせいでコント感が出るから周りのヒロイン達は真面目なんだけど絶妙にポンコツ感が出ていてそこがこの作品の女性キャラの可愛さに繋がってるのかなと思います。

特に王女様は主人公と出会ったせいでどんどん変な方向に舵を切ってネタキャラになっていったので好きでしたね。ハゲの件はめっちゃ笑った。

 

Aチェンソーマン」

原作かじってるんであれなんですけど、個人的には劇場版のような雰囲気で作画もめっちゃ力が入っているのは伝わってきたので結構楽しめました。

原作からしてかなり独特な作品で、漫画の一枚絵のカッコ良さ等、あの雰囲気は漫画でしか再現が難しいだろうと考えていたので、アニメとしてはちょっと違うベクトルに舵を切って全体的にオシャレな感じに仕立て上げるのはこれはこれでアリだったと思います。

キャラクターのキャスティングなんかはイメージにばっちりハマっていたのと、特に自分が見たかったサムライソード戦あたりはめちゃくちゃ動きまくっていて、期待していたところは力が入っていてアニメの良さを発揮していました。

とは言え気になる点もいくつかあって、その中でも毎話違うEDを用意していて力入ってはいたんですけど、一回きりだと全然印象に残らずこの作品と言ったらこの曲みたいにならないのがちょっと勿体無かったかなと、ただ予算を注ぎ込めばいいってものでは無いんですね。途中で変えるにしてもぼざろくらいが丁度いいのかも。

 

A「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」

DIYってこの作品で初めて知ったんですけど要は自分で物作りを行う日常系アニメで、DIYの描写が丁寧なのが印象的でした。

日常+趣味のパターンは日常系界隈のトレンドみたいな所がありますけど、可愛い女の子に力入れたくて付け合わせで無理に他の要素を混ぜました〜みたいな作品では無く、DIYの要素がしっかりしていて、キャクター達がアイデアを出し合って創意工夫したり、工作シーンの描写が良いのもあり、みんなで協力して一つの目標を成し遂げようとする雰囲気がとても良くて、DIYが物語の軸として上手く機能していました。作画も安定していましたし趣味要素強めの日常系として面白かったです。

 

A「アキバ冥途戦争」

可愛らしいメイド達による血生臭い戦いっていう出オチの勢いを最初から最後まで貫き切っていて、正直なんもよくわからんけど面白かったです。

 

メイドの舞台と任侠ものを混ぜ合わせた世界観っていう、振れ幅の大きさに全振りしたとしか思えない勢い任せな作品ですが、野球回あたりは試合中に普通に死人が出るし何事も無かったようにプレイ続行していて、あまりに展開が狂いすぎて腹抱えて笑いましたね。

流石にこんなのおかしいと主人公が何故メイドが銃を持っているのか?とか今まで作品全体で普通に流してたごくごく当たり前の疑問を一周回って今更ツッコミ始めて、普通のこと言ってるのに面白いのがズルかったですね。見てる側としてツッコミが絶えない作品でした。

 

A機動戦士ガンダム 水星の魔女」

最初は学園要素強めでガンダム全然見ない自分でも入りやすくて、途中から戦争ものであることを匂わせるというか、やりたいことへの導線の繋ぎ方が上手い作品でした。

 

1クール目はまだまだ謎が多いですけど、主人公の乗るガンダムの謎だったり主人公自身も怪しい要素匂わせ祭りって感じの作品で、登場人物めっちゃキャラ立ってて全体的に面白いんですけど、どうも何が起こるかわからない不穏な空気が好きな人向けな感じはしますね。

 

A「転生したら剣でした」

ヒロインがめっちゃ可愛い。

よくある異世界転生系のなろうなんですが主人公は剣の方で実質ヒロインが主人公みたいに活躍する作品なのが変わり種で良かったです。

がっつり強敵が出てくるのに加え、作画もよく動いて戦闘シーンもカッコ良く正統派の冒険ファンタジーとしてかなり面白かったと思いますし、何よりも剣の主人公がヒロインの親代わりのような役割で、まだまだ子供のヒロインの可愛らしさを引き出していたのが良かったです。

 

B「4人はそれぞれウソをつく」

登場人物全員に秘密があって若干出オチ感もありますが、キャラの癖がかなり強く、最後までキャラクターを活かしたエピソードが面白かったです。

ちょっと大佐のキャラと設定が無茶苦茶過ぎてやり過ぎでは?とも思いましたがまあぶっ飛んでるのはいいこと。

 

B「恋愛フロップス」

前半コッテコテのハーレムラブコメって感じで、後半物語の真実が明らかになるのを利用し、前半はマジで好き勝手ふざけた展開に特化していて結構面白かったです。

終盤のシリアス展開は前半の分どんでん返しする感じが悪くなかったんですけど、わりとテンプレと言えばテンプレの展開だったんで、シリアスに入る前の世界観を利用したハッチャけた悪ふざけの方が魅力ではあったかもしれません。まあ後半のシリアスあってこそなんでなんだかんだ絶妙なバランスだと思います。

 

B「夫婦以上、恋人未満。」

ジャパニーズNTR相互脳破壊エンターテイメント

主人公、メインヒロイン、幼馴染ヒロイン、巻き込まれた間男、勘違いのパターンがほとんどだけど全員が全員意中の相手が他の異性とイチャついてる瞬間を見せられて曇るみたいな展開が毎話入っていて独特な個性のある作品でした。

 

B「新米錬金術師の店舗経営」

お仕事要素のある日常ファンタジーという感じで、話の終わりに毎回その日の収支報告をさらっと見せる演出があって、ちゃんとお仕事もの要素としてもわかりやすくて良かったです。

登場キャラ女の子ばっかでキャッキャウフフばかりかと思えばそれなりにエグい展開があって、しっかりファンタジー世界の職業である錬金術師の仕事しているなあと思ったので、お仕事要素とファンタジー要素が良い感じに混ざった作品でした。

 

C「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う」

コテコテのなろう系ですが、作画のリソースをヒロイン達を可愛く見せることに終始割いていた印象で、ちゃんと作品の強みを理解して徹底していたため結構良かったです。

 

D「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」

農民要素というそれ主人公の個性としてどうなん?と思いましたが、勢い任せではあれど話の後半でちゃんと理由を回収したり頭の悪い作品好きなんでそんな悪くなかったです。

 

 

 

 

 

2022年秋アニメ序盤

ブルーロック原作も買ってるんでめっちゃ推してます。

 

いつもの

A:多分今期トップクラス
B:結構期待してる
C:悪くないまたは様子見
D:微妙

 

A「ブルーロック」

すんごい尖ったサッカー作品。開幕から普通のスポーツ漫画と違うようなこの作品の考え方やスタンス、方向性が提示されていて、一人一人のキャラクターの主張が強いのが面白いですね。

原作をだいぶ前から見てるんで先の展開も知ってるし、アニメだけの評価が難しいかもしれないですけど、ファンとしては期待を大きく上回るクオリティで満足してます。

個人的には1期の最後の方あたりからグッと面白さが跳ね上がる印象なんで、逆に序盤の方が心配だったけど現状でも超面白い凄い。

 

A「ぼっち・ざ・ろっく!」

主人公のぼっちの拗らせ方がいい感じに張り切ってて、ギャグテイストがかなり好き。

話の核となるバンド部分がしっかり面白いのに加え、キャラの可愛さ等、日常系に求められる要素が全体的にバランス良く、現状でも相当強い印象です。

主人公がぼっちの日常系作品は大体全部好きなってるんでこれもめっちゃ期待してる。

 

Aチェンソーマン」

原作の感性が超独特ですが超力入っててパワープレイofパワープレイって感じで勢いが凄い。

CGが苦手な人とかいるらしいですが、僕はガンガンキャラを動かして躍動感ある方が好きなんであんま気にならなかったし評価高めです。

 

B機動戦士ガンダム 水星の魔女」

ロボット系あんま見ないんですけど、キャラが良くて入りやすいってのは大きいですね。話もしっかり面白くて序盤から展開を畳み掛けてる感じも好印象です。

 

B「アキバ冥途戦争」

ノリと勢いの悪ふざけ全特化って感じで僕はとても良いと思います。

インパクト勝負大事。

 

B「不徳のギルド」

ツッコミのキレが凄い。

バカエロ枠として完成された面白さを感じる。

 

B「陰の実力者になりたくて!」

中二病全開って感じで振り切っているのがいい。

真面目にふざけて笑いを誘うタイプっぽくてこういう雰囲気好きなんですよね。

 

B「4人はそれぞれウソをつく」

設定が面白くてギャグに振り切っているのがいいですね。今期は何かしらに振り切った作品多いな・・・

勢いとネタが濃すぎて30分枠はちょっと疲れる感じもしますが面白ければOK

 

C「恋愛フロップス」

ギャルゲーみたいな世界観とヒロインで、コッテコテのお色気強めのラブコメに見えるんですけど、話の流れに妙な違和感を覚える。

何かしら面白い要素が秘められているのか、ただの勢い任せのラブコメに着地するのかどうなるでしょうね。

 

C「新米錬金術師の店舗経営」

スローライフ系の作品でキャラが可愛い。

割としっかり着々とお店の準備を頑張ってて、ファンタジー要素とお仕事要素を程よく混ぜた雰囲気はいいと思う。

 

C「夫婦以上、恋人未満。」

主人公もヒロインも好きな人を取られる気分を味わっていて、何なら幼馴染の女の子も主人公を取られたみたいな感じになってるし、作者はNTR属性の性癖を作品に落とし込んでるんですかね。

まあでも個人的に作者の表現したいものがハッキリしている作品は好き。

 

C「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う」

テンプレざまあ系なろうって感じですけど主人公にあんまり嫌みが無くて、ざまあされるであろうキャラクター達がしっかり嫌なキャラを作っているんで、カタルシスの瞬間はそれなりに楽しみ。

 

D「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」

凄い適当なノリと雰囲気

 

A「モブサイコ 3期」

ほんと好きな作品で、結構久しぶりの続編ですが変わらない話のキレで安心します。

ギャグもストーリーも作画も素晴らしい作品なんで超期待。

 

Bヤマノススメ Next Summit」

序盤は総集編に近いですけど僕は途中のシリーズから見始めたので結構助かってます。

OP見る限り力の入ってそうなんで、キービジュアル見た感じ後半に来るだろう富士山のリベンジ回が楽しみです。

 

 

2022年夏アニメ感想記事

今期も見る本数多くてスプラが発売されてからは大変でしたね。

その分面白い作品がいっぱいあったってことなんで全然いいんですが、途中から感想が雑かもしれないです。

 

いつもの評価基準

A:特に面白く具体的にオススメできるポイントがあるもの
B:2期があれば観る
C:個人的には悪くない
D:微妙
S:比較が難しいレベル

 

 

Sサマータイムレンダ」

離島を舞台にしたサスペンス作品の完結編。

2クール目はサスペンス的な要素抑え目でしたが、1クール目で下準備もほぼ終わり、後はジャンプ系列らしく開幕から影との決戦で、盛り上がる展開をひたすら畳み掛けてきて凄まじかったです。

それまでも作画は安定して良かったのですが、戦闘パートが多くなりそのほとんどが躍動感溢れる力の入ったアクションシーンばかりで、シナリオだけでも面白かったのが作画でも魅せてくれる、これでもかってくらい盛り上がることに突出させた作品だったなという印象です。

特に終盤の追い詰めらる展開の絶望感と、そこから主人公の逆転の策略が完璧で、タイムリープを活かした策略の発想が面白く、よくこんなの思いつくなと感心させられました。

2クールで毎週次の展開が気になる終わり方で引き込んでくれましたし、エピローグにがっつり尺を取ってほんと凄く綺麗に纏められていたので、完成度という点においては歴代のアニメでも屈指のクオリティだったと思います。

 

Sリコリス・リコイル」

キャラクターがとてもいい作品で、主役2人の物語としてもガンアクションとしても、細けえことはいいからひたすら面白さでぶん殴ってやるって感じのスタンスが好きですね。

アクションシーンの作画めっちゃいいのに加え、バトル面の敵キャラを真島に絞っていたのがいい判断だったと思います。真島のキャラがとてもいい出汁が出ていて、戦闘シーンの面白さを引っ張ってくれていました。

 

かなり話題になった作品でしたが、所々ネタ要素でインパクトのあるシーンを作れるのが凄いですよね。「さかな~」「たきなのパフェ」「心臓が逃げる!!」とか印象に残るものが多く、シリアスさと緩さのバランスが良かったです。

ストーリーも面白かったしアクションもカッコいいしネタ要素も笑えるっていうひたすら楽しませてもらった作品でした。

 

 

S「シャドーハウス 2nd Season」

独特な雰囲気の世界観とキャラクターが魅力的な作品ですが、今期は物語が進みシナリオ面も面白かったのでかなり良かったです。

物語の中でキャラの個性を光らせるのが相変わらず上手いなあって印象で、今回は主人公のエミリコの成長やケイトの強かさが要所要所で見られて、ちょっとネタバレになりますが終盤のローズマリー、マリーローズ戦なんかは特に盛り上がってましたね。

 

徐々にシャドーハウスの黒い部分や、生き人形と影のやばい事実も明らかになってきて、どんどん物語が面白くなってきましたが原作が完結しておらず、まだまだ謎も多い所でお話は一旦締められたのでまた続きが見たいですね。

 

S「Extreme Hearts」

最初いいクソアニメ枠として楽しんでいたんですけど気づいたら引き込まれていてびっくりしました。

 

スポーツとアイドルものを合体させた作品で、エクストリームギアっていう身体能力が現実離れするようなサポート用具を使い、色んな種目のスポーツで競い合うっていうお話。1話の段階でボールで相手をKOしてもルール上OKみたいなことが明記されていたり、人数が足りない種目の場合人型ロボットの使用が可能であったりと、良い感じにツッコミどころのあるとんでもスポーツ作品が始まったなって笑いながら視聴してました。

ある程度勝ち進んだらライブをする権利を貰えるという設定だったので、話のテンポがかなり良くさくさく進んで行って見やすかったです。

 

全体的に作画は怪しかったんですけど、ライバル達にもしっかりスポットを当て上手くキャラを立てていたので、ちょいちょいツッコミどころはありつつもちゃんとスポーツものとして熱さを感じられたのも良かったです。まあたまにハンドボールのシュートでキーパーごとゴールに押し込んだやつもいましたけど。

 

この作品の評価がやたら高い最大の理由はライブシーンがよく出来ていて、ライブは全12話中2回だけで、普段の作画が怪しい分、全てのリソースを魅せるべき場面に集中させ躍動感のあるライブシーンに仕上げていたのが非常に良かったです。やっぱ勝負所をわかって力を入れてくる作品はいいですよね。

 

特に最終話はライバルチームと主人公チームの2つのライブが描かれていましたが、ライバルチームの方がダンスの動きに力が入っていて面白い手法でした。

主人公チームはまだ新人で、ライバルの方はトップアイドルグループだったのもあって、アイドルとしては実力の差があるのがしっかり表現されていて細かいなあと感心しました。

その分主人公チームのライブは演出面が非常に凝っていたのが良かったですし、ライバルチームは作画で魅せて、表現の違いでどっちも引き立たせる素晴らしいライブシーンだったと思います。

 

主題の要素がキワモノ寄りではありましたが、スポーツものとしてもアイドルものとしてもしっかり盛り上げ、綺麗に纏められているかなりの良作で今期1番楽しめたんじゃないかなと思います。

 

Aようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season」

結構怪しい部分がいっぱいあるのに、個人的には今期1.2を争うぐらい楽しめた変な魅力のある作品だったと思います。やっぱ原作がいいんですかね。

 

怪しいとは言っても特に大事な場面では力が入っていて、3話の軽井沢周りのお話は凄く面白かったです。知らんモブが一気にヒロインに躍り出るくらい魅力的なキャラクターに仕上がっていて、主人公との絡ませ方というか見せ方が凄く上手いんでしょうね。

 

特に最終話あたりは別作品かってくらい作画が良く、龍園との直接対決という盛り上がるところはしっかりしていた印象で、1期の時も書きましたが龍園が敵キャラとして本当に魅力的だったと思うんですよね。

龍園って暴君キャラでクラスでも独裁政治を強いているような、どちらかと言うと偉そうな小物キャラに見える部分もありますが、どのキャラクターよりも体を張り、リーダーでありながら自らが前に出て誰よりも貪欲に勝利を目指すキャラクターだったので、やっていることは過激でも不快感は感じない絶妙なキャラクターだったと思います。

ただやってることはやってるので、主人公にボコボコにされればそれはそれで今まで偉そうにしていた暴君が落ちるカタルシスによって展開が映えますし、龍園の過激さのおかげで、酷い目に合わされた軽井沢のヒロイン力がより引き出されていったのが上手いなといった印象でした。

 

上手く説明できませんがよう実はライブ感で凄く楽しく視聴できましたし、軽井沢がヒロインとしてかなり好きなキャラクターになったので続きも楽しみです。

 

A「Engage Kiss」

おちゃらけた雰囲気でしたが後半からストーリーも面白くなって一気に盛り返した印象。

主人公がヒロインの悪魔との契約で記憶を代償にしているのですが、色んな記憶を徐々に売り渡していき、後半でどんどん追い込まれていく描写が良かったですね。

この手の寿命を削る大技とか記憶を代償にする系ってそんなにデメリットが大きく見えないことが多くて、払った代償が見えづらいと説得力が無いなあって思うことがほとんどだったので、主人公が徐々におかしくなっていくところをしっかり描いていて、代償がわかりやすかったのが好印象です。

終盤に話が繋がり一本の道のようにしっかりと物語を走り切った印象で、黒幕が判明し最終決戦までの道のりが良く出来ていて、作画もずっと安定して動いてましたし、シナリオと合わせ予想よりはるかに盛り上がっていってくれたので、個人的にはかなり楽しめた作品でした

 

AオーバーロードⅣ」

2、3期は微妙でしたが4期は1期の雰囲気に近くて面白かったです。

主人公が結構振り回されていて、大筋はダークな雰囲気の中ネタ要素もしっかりあってオバロらしかったです。ジルクニフが必死過ぎて武王に声援を送るシーンは全シリーズの中で一番笑いました。

主人公達が強すぎるせいで戦闘シーンの緊張感がどんどん薄れていったシリーズでしたが、今回は1期から登場していブレインの最期の見せ場がカッコ良かったのでそのあたりも満足しています。

 

B「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP

ぶっ飛んでてめっちゃ笑えたんで良かったです。

原作読んでるので端折った部分が気になったり、原作の方が面白いなっていう所も多かったのですが、デュークホームランを顔面にぶち当てたり、アマデウス戦で阿久津が引きずられているシーンはアニメで見るとよりシュールでいい部分もあったと思います

 

B「てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!」

まごうことなきクソアニメ枠。でも嫌いじゃない。

最初微妙でしたが、後半キャラが立ち始めてからはそれを活かしたコントも多く、回を重ねる毎にどんどん面白くなっていった印象です。

特に誕生日を祝ってほしい2人が、さり気なく誕生日だと気づいてもらうために頭脳戦を繰り広げる回はマジで馬鹿馬鹿しく脚本が良く出来ていて、これも気づいたらめっちゃ楽しんでいるという不思議な魅力がある作品でした。

 

Bはたらく魔王さま

ずいぶん前の作品なんで心配していましたが、以前と変わらずファンタジー要素と庶民派のノリが噛み合った面白い作品でした。
シリアスになるとちょっと落ちる所もありましたが、田舎に農作業をのバイトに行く話あたりはネタ要素に振っていて良かったですし、魔王達の庶民感溢れる素朴なやり取りが、なんとなく癖になる空気感でとても好きですね。

 

B「黒の召喚士」

序盤は戦闘シーンバチバチに描いていて高評価でした。

CGを使うとどうしても違和感はありますが、それでも動かすこと重視で戦闘狂の主人公を上手く表現できていたのが特に良かったです。

後半キャラが揃ってくると主人公たちが強くなり過ぎて緊張感が無くなっていったのが惜しかったなあという印象で、途中主人公が悪役ムーブをしてそれが妙に似合っていたり、最終話はわりと強敵が出てきて所々光るものがある作品だったので非常に惜しいですね。

 

B「邪神ちゃんのドロップキックX」

日常ギャグ枠としてぶっ飛んでて面白かったです。

中盤のご当地ネタ回がなんだったのかよくわんないですけど、コアなファンがいるのが頷けるいい意味でネジの外れたネタが多かったです。

 

Bダンまち 迷宮編」

最近人間同士でバチバチやってるイメージだったので、原点回帰しダンジョンというものにフォーカスして物語を進めているのが緊迫感があって良かったです。

ただ話が途中で終わっていて、分割で続きをするみたいなので続編次第なところはあります。

 

B異世界薬局」

なろう系ですけど力技で無双するのではなく、薬剤師としての主人公の活躍がメインでシナリオがしっかり作られていたので、結構変わり種で面白かったです。

一応魔法とかが使えるある世界ですが、敵側の戦術が街中で伝染病を患った動物を風の魔法でまき散らしてバイオテロを起こす展開があったりと、ファンタジー要素と医療系としての要素を上手く混ぜて工夫されている部分があり、細かいところがきちんと練られているのが伝わってくる作品だったと思います。

 

B「金装のヴェルメイユ」

えちえち枠だけどバトル要素もしっかりこなしていて特に序盤が面白かったです。

中盤は以降はヒロインにフォーカスされて結構重い展開などもあり、決して悪くはないんですけどそ主役の2人にがっつり尺が割かれていて、あくまで個人的にはですが、周りのキャラも結構面白そうなキャラがちらほらいたので、そっちの出番も見たかったのがちょっと残念でしたかね。

 

B「最近雇ったメイドが怪しい」

おスケベですわ~の台詞があっただけで収穫かもしれない。

序盤は主人公とヒロインのやり取りがワンパ過ぎて微妙でしたが、キャラが増えてからは掛け合いやお話の幅が一気に増えて面白くなりました。

 

Bラブライブ!スーパースター!!2期」

新登場した1年生のキャラがかなり良く、掴みは完璧に近かったと思います。

サンシャインの時もあったんですけど、後半のシナリオが無茶苦茶であんまり納得のいかない部分もありましたが、序盤の面白さは結構評価できると思います。

 

B「彼女、お借りします Season2」

キャラは間違いなく可愛い。それに対し主人公の微妙な印象が1期から変わらずで、シナリオまで少し薄く感じてしまったのが難しいところ。主人公も等身大でちょっとずつ頑張ってはいるんですけどね。

ただ元カノが本筋に絡んでくる話だけはほんとに不穏で面白く、自分好みの謎の心理戦が勃発したり、先の読めない展開でワクワクさせてくれるいい要素だなと思います。

 

C「ユーレイデコ」

世界観が独特で世界の謎を解き明かしてく系の作品で、終盤は割と盛り上がりつつ綺麗にまとまっていたと思います。

途中デジタルな世界観を活かした1話完結のエピソードが展開されていて、要所要所でいい話もありましたが、どうしても序盤の掴みの部分がきつい印象でした。

メインキャラの2人がどっちもトラブルメイカーな所為で、話も会話もまとまらないまま置いてけぼりでシナリオを進めていく感覚があったので、もう1人落ち着いたキャラというか、話をまとめてわかりやすくするキャラが始めから出ていれば大分印象が変わっていたかもしれませんね。

 

C異世界迷宮でハーレムを」

エロ特化の作品かと思いきや主人公が結構堅実にダンジョンを攻略しててそれはそれでよかったです。

規制ばっかで良くわかりませんでしたが、EDなどのネタ要素はわりと面白かったです。

 

D「転生賢者の異世界ライフ」

ブルーレッサーファイヤードラゴンだけは忘れない…

 

D「咲う アルスノトリア すんっ!」

日常系に不穏なシリアス要素を加えて捻ったシナリオを魅せてくれるかと思いきや、続きはアプリゲーで、のパターンでなんもシナリオがわからんままなんか日常だけやって終わったので結局なんやねんって感想で終わってます。

最初から日常系として視点を変えていたら違っていたかも?

2022年春アニメ感想記事

今回感想書いてて思ったんですけど、自分は加点方式の考え方がかなり強いので、何かしら際立って面白い要素があれば多少の粗は気にならず評価が高いです。

そんな訳で今期は何か1つ尖った強みがある作品が多めなシーズンで、個人的にはかぐや様、まぞく、モブせかの三作品が特に印象に残っています。

 

1話で切ろうとした作品が後々化けるパターンも多く、切るに切れなくて23作品という、視聴数が今まででぶっちぎりで多いシーズンで大変でした。

まあそれだけ豊作だったということなんで春アニメはかなり面白かったです。

 

 

いつもの評価基準

A:特に面白く具体的にオススメできるポイントがあるもの
B:2期があれば観る
C:個人的には悪くない
D:微妙
S:比較が難しい

 

※今回モブせかだけ感想書くの難しくて本編とおまけに分かれています。

あと今回はネタバレ寄りのこともちょいちょい書いているのでご了承ください。

 

 

Sかぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」

最後はラブコメとして、全力疾走で駆け抜けてくれたので僕は満足です。

 

文化祭編のクライマックスで会長とかぐや様、一対一でお互いの気持ちを伝えるシーンがラブコメ作品で一番好きなんですよね。

会長の思いの大きさを表したようなたくさんのハートが舞い上がるシーン。特にアニメで演出が映えるシーンだろうなと思っていたので、期待していた所にしっかりと力を入れて盛り上げてくれたのがとても良かったです。

 

告白のシーンで1期のEDが流れたあたりは、2人がここまで来るのに積み上げてきたものを再確認し、もう一段階盛り上げてくれるアニメならではの素晴らしい演出だったなと思います。

原作を持っていて展開自体は知っているのに、もう一度原作を読んだ時のような胸の熱くなるような気持ちにさせてもらえて、本当に良いアニメ化にしてくれたなと満足しました。

 

勿論真面目なシーンだけでなく、かぐや様と言えばコントみたいなギャグシーンが魅力ですから、特に見たかった話としては、好きなキャラクターの四条眞妃が本格的に登場したり、かぐや様がつばめ先輩からの相談を勘違いして、高速で手のひらを返すシーンは声優さんの演技がキレててとても良かったです。

ラップ回は早坂にとって大事な話でありつつ全力でふざけた要素も入ってくるので、あのエピソードでがっつりラップに力を入れてくれたのは嬉しかったですね。

最高に笑えて最高の物語も見せてくれる最高のアニメ化だったと思います。

 

S「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」

1話ゴミカスから這い上がって来た個人的に歴代屈指のダークホース。

乙女ゲームを舞台にした異世界という設定をしっかり活かし、この作品でしか成立しない魅了が光る良作だったと思います。

 

主人公の口の悪さがキレッキレなのが結構好きなんですよね。多分このクソゲーの世界観と凄く噛み合っていて、口の悪さが振り回され枠のツッコミとして面白かったところもありますし、理不尽な展開に対して、啖呵を切ったり煽るセリフのキレがそのままカッコ良さに繋がっていて良い主人公でした。

口が悪いのにそんなに嫌味にならず、なろう系にしてはそこまでイキっているイメージでは無かったので、主人公も痛い目を見たり作品全体でバランスを上手いこと調整されていたのも良かったです。

 

後半になるにつれ盛り上がっていった印象ですが、ヒロインのオリヴィアを軸にしたシナリオがとても良くできていて、主人公がどこまで行ってもゲームのキャラとして接していたためにヒロインとすれ違ってしまい、この作品でしか描けない非常に重くめんどくさい心理描写で個人的にかなり刺さりました。

ただその重さがあったからこそ、最後の最後ヒロインが吹っ切れて思いを伝えるシーンは、めちゃくちゃ熱い上に笑える痛快さもあって最高のシーンになったと思います。

 

1話は作画のクセが強く展開も大味で微妙でしたが、作画はすぐに慣れたのと要所で力を入れていて案外気にならなかったですし、細かい演出や構成がしっかりしていて見やすくアニメの良さも出ていたと思います。

もしかしたら原作がただ面白いだけの可能性もありますけどね。

 

※途中感想書いてて訳わからなくなったんで、その部分は全部最後の方に回しました。

 

S「まちカドまぞく 2丁目」

ファンタジー系の日常アニメとして、1期から続く因縁に深く踏み込み綺麗にまとめられていて、今期は日常コメディの良さに加えストーリーも面白かったです。

 

まちカドまぞくって日常系の割に設定自体は重めな要素がちょいちょいあって、それを感じさせないテンポ感と細かいギャグ要素を使い、上手いバランスになっているのが良いんですよね。多少シリアスなエピソードでも日常系の持ち味を殺さない構成がしっかりしてる気がします。

5話6話あたりの桃の姉が初登場するところや、桃がシャミ子の眷属に片足突っ込んでまで夢の中に助けに来る展開はなんとういかこう、くるものがあり、1期から積み上げてきた関係をしっかり活かして熱い展開に仕上げてきたのが素晴らしいですね。

 

問題はまだまだ山積みでここからのお話も面白そうですが、それぞれのキャラクターが一つ気持ちに区切りを付けて、これからも歩んでいく感じが綺麗にまとまっていて良かったです。6話ですけど。

会話のテンポ感や数々のお遊び、ネタ要素はキレッキレですが、まあまあ癖も強いんで好みが分かれる部分だとは思うんですけど、それらが生み出す独特な空気がよりキャラの可愛さを引き出しているんじゃないかなと、日常系でここしかないって魅力を確立している作品だと思います。

 

Sパリピ孔明

孔明と英子、2人の主人公が上手く噛み合い、奇抜さと正統派なストーリーを持ち合わせた面白い作品だったと思います。

最初は孔明パリピ?一発ネタか???と思いましたが、英子の歌手としての成長物語という話の軸となるものがしっかりしており、そこに孔明の策略によって、面白く魅せつつ説得力が増していたのが良かったです。

 

ラップ対決が特に印象的で、孔明のラップの奇抜さに笑えるけど、同時になんかわからんけど凄い戦いが繰り広げられてる…感が伝わってくる不思議な回でした

ラップ対決を経てKABEが仲間になり、いい話だなあと思ったら実は孔明が裏でめっちゃ根回ししてて、良い話風をぶち壊しながらも完璧に策略に嵌めた強かさを魅せてくる良いエピソードでしたね。

綺麗にまとめるだけでなく、そこからもう一歩踏み込んで来るのが非常に良い作品の証拠。

 

後半は英子の物語として、しっかり溜めて最終話に繋いでいて悪くなかったと思います。しかしちょっと難しいのが、この作品の強みはどこまで行っても主人公2人の化学反応だと思っているので、話として丁寧で良くできていても、どちらかが欠けてしまった段階で最大の強みが失われてしまうような感覚があった気がします。

別に悪いわけではないけど2人が揃っている時と比較すると、どうしても中弛みのように感じてしまう部分はあったかなといったところ。

とは言え最後の決戦はそれぞれが役割を果たし、クライマックスらしく盛り上がっていたので、総合的に見てストーリーもネタ要素も兼ね備えたいい作品でした。

 

Sサマータイムレンダ」

離島を舞台としたサスペンス物として、興味を惹きつける謎と先の気になる展開を常に提供し続けたクオリティの高い作品だと思います。

 

2クールの作品のため今期では完結しておらず、評価が難しい部分はありますが、毎話毎話しっかり気になる所で終わらせていて、ここまで要所要所で新しい展開を畳みかけダレた印象を一切持たせなかったのは高評価です

影という存在の謎を追求していく上で、一応タイムリープ物なんである程度のやり直しは効きますが、序盤の段階で影に主人公のタイムリープ能力がバレるなど、敵サイドが強すぎて緊迫感をキープしているのも良いですね。

正直タイムリープ能力があったら無敵だし話が成立しないんじゃないか?と思ってたんで上手いバランスに仕上がってるなと感心しました。

 

この手の作品は終わり方次第で評価が変動しやすいですが、今のところは文句無しの展開なので2クール目も期待しています。

 

SSPY×FAMILY」

シナリオや作画の良さ、要所要所のコメディとしての面白さなど、ひたすら総合力の高い作品でした。予算の暴力…


設定が特に面白く、逆にそれ以外はクセや尖った部分を丁寧に削ぎ落とし、良くも悪くも丸く丸く万人受けに寄せられた印象で、完成度という点に置いてはここまでの作品は中々無いんじゃないかと思います。

個人的には何かしら尖った部分があった方が好きだったりしますが、丸いからこその気軽に観て楽しめるわかりやすさが発揮されていましたし、偽りの家族が徐々に本当の家族になっていくような、しっかりとしたストーリーの良さも楽しめるいい作品だと思います。

 

S「阿波連さんははかれない」

シュールギャグに特化した日常系で、後半はラブコメとしても良くできていたなあと思って評価を上げました。

阿波連さんの淡々とシュールなボケをかますのが静かなキャラクター性と相性が良く、可愛いさと面白さを両方発揮していたのが好きでしたね。

対して主人公のライドウがツッコミ役で阿波連さんと対になる役回りかと思っていたら、まともなふりしてツッコミのつもりでボケ倒すような、実はコイツはコイツで変なキャラクターだったので、阿波連さんと組み合わせてツッコミ不在のボケて暴れ回れる素晴らしいコンビでした。

 

終盤はラブコメとしての面白さで魅せる緩急が良かったです。阿波連さんは声が小さいがために喋るのがあまり得意でなく、タイトル通り人との距離感を測るのが苦手なため、人間関係があまり上手くないタイプだとは思います。

そんな中で一緒に居てくれるライドウをどう思っているのか、感情が見えづらいために途中までわからない所がありましたが、それゆえに終盤好意が見え隠れするようになっても唐突さを感じず、それまでの2人を見ていると、いつの間にか自然に惹かれていったのかなと、なんとなく想像できるのがいい落とし所だったと感じました。

途中までラブコメを感じさせない日常系に寄せていて、そこからラブコメ要素への切り替えしは、意外と違和感が出てしまったりする部分かなと勝手に考えていたので、ここら辺のバランスが良かったです。

 

10話でラブコメとしての佳境を迎えて面白かったですし、敢えて結末を伏せて一度溜め、11話の日常回を見せるのも面白い演出でした。

2人の関係がどうなったかわからないまま最終話を迎え、阿波連さんの幼馴染の女の子である大城さんで決着を着けるのが、斜め上の展開でいい締め方だったと思います。

日常系要素だけでもレベルが高く、日常とラブコメのバランスが絶妙ないい作品でした。

 

S古見さんは、コミュ症です。

ひとりぼっちの〇〇生活もそうですけど、僕は主人公が頑張って友達を作る描写が好きなのかもしれない…ラブコメ要素もある青春コメディとして、アクの強いキャラと主人公の古見さんの可愛さが魅了的な作品。

 

今回珍しい作品だなと思ったところがあって、修学旅行をほぼ初登場のキャラクター2人と一緒に回るエピソードが印象的だったかなと思います。

普通修学力旅行みたいな大事なイベントって、それまでに登場し掘り下げてきたキャラを使いエピソードを面白くするパターンがほとんどだと思うので、いくら古見さんが友達を作るお話と言えど、結構攻めたことをするなあという印象でした。

 

実際修学旅行のエピソード内だけでほぼ初登場のキャラをしっかり立たせていて、旅行中ちょっとした失敗がありつつも、そこからお互いのことを知っていくことによってキャラを上手いこと掘り下げていました。まあその内の1人はなんか急にヨーヨーの世界チャンピオンみたいな設定が出てきて、キャラづけの癖つっよってなったりすることもありましたけどね。

この作品って、個性が強いというよりかはイロモノ系のキャラが多い印象なんですけど、ここら辺の掘り下げや魅せ方のバランスが良いからこそ成立しているのかもしれませんね。

 

ブコメとしても全体的に良かったのですが、特に修学旅行前に古見さんともう一人の主人公の只野君のエピソードが非常に刺さりました。

古見さんが中学時代の修学旅行について、辛いエピソードだったのを絞り出すように話してくれたシーンがとても印象的で、それに対する只野君の返答が優しさとカッコ良さに溢れていたのがまた良かったですね。

只野君は普段気の抜けた優しい奴って感じのキャラですが、決めるところで決めて、ラブコメ主人公としての格をしっかり持っていたと思います。ラブコメは男側の主人公の魅力もとても大事ですから。

青春コメディらしい勢いのある面白さとラブコメとしても評価の高い作品でした。

 

Sラブライブ! 虹ヶ咲2期」

ラブライブ!ガチアンチの私でも唸る作品。

1期のころから特定の大会で優勝するといった目標ではなく、自分達の道を歩き貫くスタイルなのがとても好きだったので、今期は新キャラが加入したり不安要素もありましたが、本質的な所はブレず、虹ヶ咲のスクールアイドルを魅せてくれたので、一貫していていい作品だなと思います。

 

キャラクターだと愛パイセンが好きなんですけど、ユニットを組むエピソードでパイセンなのに妹属性まで追加されて最強か???ってなったのが印象深いですね。

 

Aデート・ア・ライブⅣ」

デアラ観てるとやっぱ馬鹿馬鹿しいことを全力でやれるのって大事なんだなあと改めて実感します。

 

デアラは前期のストーリーを高く評価していましたが、今期はラストでラスボスっぽいキャラの正体が明らかになり、クッソ人気ヒールキャラの狂三が深掘りされるなど、物語が佳境に入り盛り上がってきたのがいいですね。

それに加え、この作品の強みって本筋の面白さに自然とおふざけ要素を盛り込める点だと思っていて、本筋が佳境でも相変わらずデート絡みの精霊をデレさせるパートはしっかりふざけているのが好きです。

具体的には、開幕のエピソードの2次元しか愛せない精霊の対策として、主人公をモチーフにした同人誌を作り、まず2次元の角度から好感度を高めようと総力で同人誌制作に取り組むなど、絶対この作品でないと有り得ないだろ・・・っていう展開に持って行ける独創性が素晴らしいですね。

 

ヒロインが多い作品ですけど今期登場した六喰がめちゃくちゃ可愛くて、ヤンデレとまではいかないですけど惚れた瞬間からデレッデレなのとてもいいですね。今期が今までで1番作画が良く、キャラクターの可愛さが際立ってたんじゃないかなと思います。

 

A「であいもん」

和菓子屋さんを舞台にした日常ドラマ。

最初は地味な印象でしたが、キャラが増えるごとにしっかりとドラマを作られていて、落ち着いた雰囲気がハマる作品でした。

 

人間関係の描き方が丁寧且つ、一人一人のキャラクターの造形がしっかりしているからドラマ性が非常に高かったのかなと思います。

特に女子高生と元カノが接触し、静かにバチバチな関係になっていくあたりのエピソードが好きで、人間関係や心理的な描写がリアルで面白かったです。全体的に落ち着いた雰囲気の中にいいアクセントになっていたかなと。

 

派手なことは一切せずともいつの間にかお話に引き込まれていて、確かな自力の高さが現れていた良作だと思います。

 

A「このヒーラーめんどくさい」

物量

クソつまらんと面白いが両立するまあまあ特殊な作品で評価が難しかったです。

 

クセの強い毒舌ヒロインといじられ主人公による軽快なコントが売りのギャグ作品。1話ゴミカスで切ろうかと思ってたんですが、途中からコントのテンポが良くなり気づけば笑わされることが多くなっていて驚きました。

正直ネタの5回に4回くらいは微妙ですが、その1回で思わずフフっと笑ってしまうことがあり、それをテンポの良さで何度も叩き込み、結果的に1話で笑う回数がまあまあ多いんですよね。最初にも書きましたがほんと物量。

 

ヒロインのカーラがまあクセが強く、バリエーション豊かに常に主人公をイジり続けるんですけどあまりに辛辣で笑っちゃうんですよね。

後半はそのクセの強さを逆に利用しちょっと可愛い部分を出して来るのがまたズルくて、最初はデレるイメージが全く湧かないキャラに仕立ててから、キャラのイメージを崩さない程度に可愛さを引き出すバランス感覚も絶妙だったなと思います。

 

冷静に考えて欲しいんですけど、成人男性が部屋で1人声を出して笑うって現象まあまあアレなのに、それを自覚して尚ちょっと声が漏れ出るって中々なんですよね。

悪い部分もありましたが幾度となくしっかり笑わせてくる作品は貴重と判断し、独自の強みをしっかりと確立したアニメとして高い評価です。

 

 

B「ヒーラーガール」

なんもわからん

作品の性能が尖りさくってて、Aすっ飛ばして評価をBSで迷ったんですけど自分の好みで決めました。

 

ミュージカル要素のある作品なんですけど、1話目が日常会話を歌で構成してくるというか、出てくるキャラが大体歌いながら会話に参加してきて、私この世界観について行けなそうだなあ、とか思って視聴継続するか悩んだんですよね。

個性だけはしっかりあったので継続していたら、歌で人を治療するヒーラーという架空の存在の造形が深く、ヒーラーを軸にした主人公達のサクセスストーリーとしてよく出来ていたと思います。

 

ただお医者さんと協力して難しい手術のサポートをする回があったんですけど、手術室の中に何故か簡易的なステージみたいなのが用意してあって、手術中に聖歌隊みたいな恰好した3人がそこで歌い始める絵面を見て、ふざけてるのか真面目なのか、シュール過ぎてよくわからなくなる時があったりと、まだちょっと人類には早いんじゃないかと思う部分もしばしばあったかなと思います。

 

B「骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中」

古き良き勧善懲悪ものとしてわかりやすく良かったです。

なろう系ですけど主人公がひたすらに爽やかで、どっからどう見てもクズって感じの敵を成敗していくような王道な展開ががっちりハマっていたんじゃないかと思います。

なろう系って妙にネチネチした性格の主人公が多い中で、ここまで爽やかで嫌みの無い主人公は珍しい印象で、そのおかげでとても見やすい作品に仕上がっていたのが良いポイントかなと思います。

 

B盾の勇者の成り上がり Season 2」

この作品は謎をばら撒くのは上手いけど回収がビミョいのなんなんですかね。

好きな作品の続編で期待していたんですが、駆け足で雑な展開が目立ったのが少々残念でした。まあでも3期のために展開を急いだのかなと思って次に期待します。

 

B本好きの下剋上3期」

元々主人公のやりたいことがはっきりしている物語として安定した作品だったんですけど、今期はいつにも増して緊迫感があって良かったかなと思います。

異世界で本を作り普及させる」って言う主人公の目的を丁寧に描き、成り上がっていくのが魅力かとは思いますが、個人的にはその主題があんまり興味無かったので、今まではいい作品だけど自分にはハマらない作品という印象でした。

ただ今回はいつも以上に「家族」というテーマに重点を置かれ、主人公や周りの人間に危害が加わりそうになる緊迫感と相まって、最後の決断の重みが増していたかなと思います。

今回はわかりやすくテーマが刺さって面白かったです。

 

B「処刑少女の生きる道」

なろう系を逆手に取ったようなシリアスな世界観で面白ったです。特に前半のエピソードはどんでん返しがありつつ、敵の動機がシンプルで現実的な理由だったのも好きでした。

 

B「勇者、辞めます」

最初微妙でしたが、主人公のバックボーンの掘り下げある8話が会心の出来だったので評価を上げました。

本来敵であるエイブラッドさんが凄くいいキャラだったんですよね。主人公のことを本質的なところから理解し、生き方にほんの少し別の道を示してくれて、この物語の最も大事なところを伝えてくれていたような気がします。

 

C「可愛いだけじゃない式守さん」

式守さんのキャラは可愛かったと思いますが、話の展開が全部内輪で完結しているような感覚で、物語の広がりが薄く単調になってしまっていた印象でした。

一応後半は文化祭のエピソードや八満のキャラが面白かったり、いい部分も出てきたのですがちょっと惜しい作品だったかなと思います。

 

Cカッコウの許嫁」

コッテコテのラブコメであんま特筆すべき点も無いんですが、妹ちゃんが可愛いのと1クール目の後半にちょっとストーリーを捻ってきた感じがあるのでそんなに悪くないです。

 

D「魔法使い黎明期」

細かい設定だったり、話を捻ろうという部分は見受けられたのですが、ちょっとまとまりが悪く素材を活かしきれてない印象が強かったです。

 

D「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」

作画は悪くなかったですけど途中のシナリオが微妙であまり引き込まれなかったですね。主人公の友人を作るために転生したっていう設定と1話の展開はそこそこだったのでそっちを軸に話が見たかったですね。

 

D「RPG不動産」

日常系とシリアス要素の噛み合いがちょっと悪かったかなって印象です。

最終話前に1話の中で何回も同じ展開を繰り返して、緊迫した空気を出そうとしてるのに茶番感の方が出てしまっていたかなと思います。

 

 

S「モブせか」Part2

↑こういうところの作画は凛々しさと可愛さが良い感じで好きですし、個人的には要所要所で力を入れてくれたのなら別にいいと思ってます。

 

(こっから感想の続き)

モブせかは3話の宣戦布告回から一気に引き込まれたなあと思っていて、ゲームでは悪役令嬢のポジションであったアンジェを助け、王子を含む5人の攻略対象。通称5バカへの啖呵を切ったシーンが、自分でも上手く説明できないんですけど、妙にカッコ良くて痛快に感じたんですよね。

アンジェは立場上悪役を押し付けられただけで悪い奴ではないんですよ。もう1人の転生者がゲームの世界をおかしくしたというのもありますが、このクソゲー寄りの乙女ゲームのシステム上、主役サイドと対立し孤立無援に追い込まれる可哀想なキャラだったと思います。

それに対し主人公のリオンもこの女性上位の世界で散々な目に合い、結局婚活も上手くいかず、このクソゲー自体にうんざりしていたのを3話かけてしっかり描写されていたので、なんというかゲームの理不尽さそのものに苦しめられているっていう点はアンジェと似ているんじゃないかなと思いました。特定のキャラというよりかは、このゲーム自体に対して反旗を翻している感じがしますね。

あらゆるものを敵に回そうがヒロインのために、このゲームの根幹となる主役サイドにバチバチにケンカを売るシチュエーションが刺さりましたし、えらっそうに正義ぶってる主役連中をキレッキレの煽りで返すリオンは痛快でカッコ良かったです。

あと単純に好きなんですよね。正義を振りかざす主役達にに立ち向かったり、1人の女の子のために、全部敵に回しても手を差し伸べる展開に私がとっても弱い。

 

この5バカも悪い奴らでは無いんですけど、元がゲームのキャラクターということで、どうしても性格が設定に引きずられて愚かな行動をすることがあったと思います。

しかし、あくまで乙女ゲームを舞台にしただけの異世界に生きる1人の人間ですから、アンジェがそうだったように元の設定から変わっていくこともあるし、実際5バカは改心するって訳では無いんですけど、それぞれが無力さを実感したり課題を見つけ、ちょっとずつ成長する兆しを後半見せてくれたので、敵であっても憎めないような絶妙なバランス感覚でキャラを引きたたせるのが良いですね。

 

後半はオリヴィアがリオンとアンジェと身分の差からすれ違ってしまう心理描写がとても光っていました。

↑のシーンの曇り顔とか完璧ですよ。

 

オリヴィアとリオンの気持ちがどっちもわかるんですよね。オリヴィア視点だと何故リオンがこんなに過保護に優しくしてくれるのかわかりませんし、悪い奴に唆され、自分はペットとして扱われているんじゃないかと、過保護すぎて1人の人間として見られていないのではないかと不安になってしまうのは仕方なかったと思います。

リオンに関しては、オリヴィアからは絶対にわからない視点ですが、どうしてもゲームのキャラとして、それも物語に大きく関わる重要キャラのため、過保護になってしまうのはこれも仕方のないことんですよね。

 

でこれ面白いなと思ったのが、過程が全然違うとはいえ1人の人間として見られていないという本質的な点は一致しているんですよね。理由は絶対に交わりませんけど。

オリヴィアの「私は1人の人間です!!」という訴えはめちゃくちゃ刺さりましたし悪気はなくても人として向き合えていなかったというリオンの失敗の本質的な点が視聴者にじわじわ伝わるので、いい意味で重い展開に仕上がっていたのが素晴らしいです。

構造上確かにこうなるだろうし失敗しても仕方ないように見えますけど、それゆえに拗れめんどくさいことになってしまうのは、ゲームの世界である点を上手く活かしているように感じました。

リオンが主人公として魅力があると感じたのは、こういった失敗もする不完全さと、それに対する説得力があるところなのかもしれませんね。

 

 

ただリオンが過保護にしすぎたせいでオリヴィアの成長機会を奪ってしまったことは、失敗ではあったけど悪いことばかりではなかったんですよ。

オリヴィアはゲームでは主人公でしたから、本来は自身のステータスupに加え、攻略対象との恋愛やイベントにもリソースも割かなければいけなかったのが、リオンのおかげで勉学に専念し魔法の才能を開花させるという、リオンのやってきたことがちょっと報われる展開が良かったです。

これもゲームを舞台にした異世界という設定を活かして上手いこと着地点を作ったなああという印象で、なんというかこの作品は、Aの出来事があるとBの出来事に影響する。というような論理的な思考がかなりしっかりしている気がしますね。

整合性が取れていると言いますか、物語に起こることそれぞれにちゃんと筋が通っている素晴らしいシナリオだと思います。

 

 

この重い展開の終着点としてオリヴィアの思いを伝えるシーンがほんとに好きで、本来であれば主役達である攻略対象の5バカをそれぞれ一言で切って捨てて、リオンのことが好きだと叫ぶところが凄くいいシーンなのに同時に笑いが止まらない最高の展開でした。

5バカへの評価が簡素かつまとまっていてテンポ良く結構ばっさり切られていて、あの爽快感は中々出せもんじゃないですよ。積み上げが完璧すぎる。

何よりも攻略対象を切り捨てたことによって、もうとっくにゲームのキャラの枠を超えて1人の人間として存在していること、1人の女の子としてあなたのことが好きだとリオンに示すことができたんじゃないかと私は思っているので、途中まで重い展開でしたが「私は1人の人間です!!」の回の完璧な回答になっていて本当に最高だと思います。

 

あんまり上手く言語化できているか微妙ですけど、モブせかはどうしても書き残したかったので今回がっつり書いてみました。

いや正直他にも色々書きたいことありますけどもうまとまり切らないからここまでにしときます。

 

後半はどうせここまで見る奴ほぼいないだろうと思って好き勝手書きましたが、最後まで読んでくださった方がいれば嬉しい限りです。